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鳥人ヒロミ『グッドナイト』(芳文社/花音コミックス)

今市子さんの描く『幻月楼奇譚2』(感想はこちら)のテイストが大好き♪

ということは、当然鳥人さんの描くこの時代のお話も好きなんです♪

ということで。

鳥人ヒロミさんの『グッドナイト』(芳文社/花音コミックス)を読みました!

グッドナイト (花音コミックス)
幼なじみの龍郎がゲイで、密かに自分を好きだと知った菊政の驚きは大きかった。流れでなぜか二人きりの京都旅行にやってきた「初夜」。はたして菊政は龍郎を抱くのか…。移りゆく多感な時期に訪れる予想外の恋。最新後日談も収録。
他、華族の秘められた愛憎劇、南国で媚薬を発掘する王子の恋など色とりどりの傑作短編集。

■初出■
「グッドナイト[前編]」 2004年花音10月号
「グッドナイト[後編]」 2004年花音11月号
「ホントの事さ」 2005年花音ゴージャス⑩エリート特集
「シャンソン」 2001年スパイス⑤
「暗闇でダンス」 2003年Heartz③
「甘き誘惑の香り」 2002年MAXシリーズVOL⑭仮面舞踏会/王族特集
「グッドナイト~ゆく年くる年~」 2007年花音7月号

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これは以前の作品を集めてひとつにまとめて刊行した短編集。

鳥人さんご自身は「恥ずかしいのででれきば読まないでください。」なんてコメントされてますが、どうしてどうして、ファンは読めて嬉しいですよ~!

表題作「グッドナイト」は現代モノなのですが(表紙の龍郎が肩に羽織ってるのは、旅館の?浴衣です~)、「シャンソン」、「暗闇でダンス」の2作品がまさにそんな時代を背景にしています。

鳥人さんといえば『彩おとこ』(既刊3巻/ディアプラスコミックス)でもなんちゃって?大正時代が背景の作品を描かれていますが、あの時代の西洋化が進みつつも日本文化の伝統もまだ息づいていた日本の空気感がお好きなよう。

ご自身も和服好きで通ってらっしゃるので、和服を描くのもお手のものです。

BL=ファンタジー、だと個人的にも思っていますが、鳥人さんの作品には「ゲイのリアル感」が常に漂っている貴重な作家さんです。

時代背景も人物設定もさまざまで、万華鏡のような鳥人ワールドがここに展開しています。


それにしても、鳥人さん。
相変わらずリアルなHシーンはお見事!

荒い息使い、びっしょりと汗で塗れた肌の質感、上がってくる体温までもが伝わってくるようです。


【グッドナイト前・後編】

愛と友情に揺れ動くノンケx一途な真性ゲイのカップル

真性のゲイがいかにして本命でノンケの幼馴染を口説き落とすか、がテーマのお話。笑

鳥人さんのお話は、過去に大きなトラウマを持ち、かつ精神的に不安定な人物が多く登場しますが、この作品は現代的なゲイのお話でカラッと明るく仕上がっており、肩の力を抜いて楽しめます。

幼馴染の龍郎がゲイだったこと、そしてその本命が自分だったことを知った菊政が、龍郎の傷心旅行に付き合って、期せずして「初夜」を向かえるまでの2日間のお話がテンポよく進みます。

龍郎の風呂上り、セクシーでいいっすよ!


【ホントの事さ】

これまた幼馴染もの。
猫目の攻めが、鳥人さんのキャラでは新鮮~!!

光(ひかる)の二日酔いの体でいきなりの「初体験」はその後大ジョブだったか心配です。笑


【シャンソン】

妾の子啓三(けいぞう)x本妻の子かつ壊れ受の千年(ちとせ)の異母兄弟カップル

最後に出てくる戦争とは第一次世界大戦(1914年~)のことなのかな、と。
ジルベール(@風木)が好きなので、壊れた受には感情移入しやすい私ですが、この千年にはいまひとつ情が湧きませんでした~。

啓三を慕う気持ちがプライドが邪魔して素直に出せずに、ああいう行動に出てしまったことは理解できるんですか。
先に明るさが見えないお話なのが辛い。

啓三は徴兵されて戦死して、千年は結核とかで死んでしまいそう…。


【暗闇でダンス】

元華族出身の運転手倉持x伯爵の情人静馬のカップル

これがこの単行本の中では一番好きなお話です!

世が世なら華族として華やかな時代を生きられたであろう倉持と静馬が、いつしか心を通わせて寄り添っていく感じが好きです。

タイトル通りの暗闇でのダンスシーンの色っぽさもたまりません。

そして、なんといっても6年後の成長した静馬が見もの!

きっと倉持とは立場が逆転してるんじゃ…?
ふふふふ。

妄想でリバ推奨の血が騒ぐ逸品でした。笑


【甘き誘惑の香り】

裕福な南国の遊び人王子x薄幸のカワイコちゃん王子のカップル

めずらし~!!
異国モノです。

ヒガの長髪ぐるぐるくせっ毛に、鳥人さんの好みが反映されてます。笑
これはラブラブなハッピーエンドが素直によかったです♪


【グッドナイト~ゆく年くる年~】

グッドナイトのその後のお話。

やっぱりね。
鳥人さんだからリバだよね。爆

グッドラックは2004年、で続編は2007年に描いてるわけですが、やっぱり…
3年たつと、絵が違う~!!!

それにしても、こんなに違ってくるものなんですね。

読み返してみると、2001~2003年頃の鳥人さんの絵が好きです。
キャラメルシリーズもこの頃の作品です。(感想はこちら

近年の絵は瞳が大きくなってる分、女の子くさいかな~と。
あと、鼻が高い!!
「彩おとこ」の少尉の影響か!?

それはともかく、一人の作家さんの多彩な力量が楽しめて大満足な1冊!
クセのある作品、かつシリーズモノの多い鳥人作品の入門編としても、オススメです。

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