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「ANIMAL X―原始再来―」⑩(徳間書店/キャラコミックス)

この超大作もいよいよクライマックス!
「ANIMAL X―原始再来―」⑩(徳間書店/キャラコミックス)の感想です。

ANIMAL X 原始再来 10 (10)
湊(みなと)と裕司(ゆうじ)の腕に、娘・結(ゆい)の温もりが戻った! 
世界に君臨し血族を苦しめ続けた財団の崩壊…。
そして、その実力者・シュトルムの正体は両生体の血族だった!
彼は裕司の命を盾に、湊自身を配偶者として求めてきた。
湊とシュトルム、最後の戦いの幕が上がる! 
大スペクタクル・ロマン、堂々の完結!!

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わ~、よかった~♪
やっと3人揃っての表紙だわ~!
これで幸せになれるのよね!

と、まるで洗剤のCMのように晴れやかな表紙の3人の表情に、ほっと胸をなで下ろしつつページを読み進めていくと…

またまた裕司が襲われてる~~ッ!!

いやぁ~~~~!!
や~~め~~て~~!!
ほんとにそれ以上やったら、裕司死んじゃうから…
勘弁して~~!!!」←ほぼ絶叫


いやいや、でもここまで来たら、ぜひ彼らの行く末を見届けないといけません!
裕司が耐えたのなら、私も耐えてみせよう!←オスカル?


そんな思いで読み続けた「原始再来」。

最後の裕司の台詞では涙が溢れました。
こんなに泣けた漫画は久しぶりでした。


果てない戦いと思われた血族と人間の争いのあとに、裕司と湊が手にしたもの。
それは互いの「絆」だったのだと思います。

二人きりで守るにはあまりに脆すぎるそれを、何度も断ち切られそうになり、絶望しかけながら、でも決して諦めずに、必死に手繰り寄せて確実に自分たちのものにしたのです。

「種」の違い。
どうやっても埋めることのできないと思われたその違いを、時には互いに傷つけあいながらも真っ直ぐにぶつかって、少しずつ埋めていった二人の姿に共感し感動しました。

SF、ファンタジーだとわかっているのに、こんなにリアルに胸を打つ。
それは杉本さんが、湊たち「血族」と、「人間」である裕司の感情や思考をそれぞれ丁寧に、きっちりと描いて下さったからだと思います。

普通なら二度と立ち直れないような困難に何度もぶつかりながらも、ひたすらに未来を信じて歩いていく。
裕司は、きっと多くの人間の「理想の姿」なんだと思います。

いつも自分に出来る最良のことが何かを深く考えること。
そして実行すること。

目先の事柄や感情だけに捕らわれない、自分とはかけ離れた思考の持ち主の裕司である裕司の言動に、教えられたことがたくさんありました。
「魂が美しい」って、きっとこういうことを言うんだな~、と。
本当にこの漫画に出会えてよかったと思います。


さて。

シュトルムが血族の両性体で、湊の優れた遺伝子を求めて来たことはあまりに唐突な展開で驚きました。

でも、優良な遺伝子を求めて配偶者を探すのは「動物」なら誰もが求める当然のことなんですよね。
その証拠に湊は血族の雌からもってもて

白河の妹の摩耶にはじまり、タイラ、そしてシュトルム…。
数少ない血族の雌が、よってたかって湊の子孫を残したがってます。
(とはいえ、具体的に実行したのはシュトルム1人なんだけど。)

そして人間の裕司と深く関わることで、「人を愛すること」を知った
湊、白河、申ら血族の男たち。
きっと今度、血族と人間の頼もしい架け橋となってくれることでしょう。

そして。

リネアとグエン母子は、互いに想いあいながらもその後の人生を決別して送ることになりました。
裕司と結の関係と比べると、この二人があまりに温度差があるので戸惑いましたが、やはり父親の存在が大きいのかな、と思いリネアが気の毒になりました。
でも、刑務所でも研究を続けるグエン博士のたくましさは、まぎれもなくリネアが受けついた気質です。
サカティと二人、どうか幸せになって欲しいです。


ところで、もう一つびっくりしたのが…申!!
「変装」して、とってもビジュアル系(?)になりました~♪
こんないい男だったなんて…!!

初期には、ただの頭の固いインテリ眼鏡(失礼)としか認識してなかったのですが。
裕司を愛することでこんないい男に成長したのね~~!
で、「本物」のおじさんを悩殺、と。笑

裕司が慰めたように「偏見はいけない」のかもしれませんが、基本的に申は攻だと思うから、レスター氏との今後の進展はどうなるのかな~~。
彼ら攻x攻だと思うんですが、やはりここで譲るとなったら申の方だよね。←なにを?
いやいや、意外とレスター氏が○○だったら、それは…いやだなあ~。
まあ、人間と血族の友好のためにも、上手くあしらっておいて欲しいです。爆


結を中心にまた新しい家族も増えて、やっと平穏な日々を迎えることが出来た裕司と湊。
ほほえましい会話のやり取りにほっとしながらも、裕司の胸元に残る消えない焼印を見つけ、また現実に引き戻されます。

人間と血族の混血の子供がどう育つのか、ずっとこんな平穏な暮らしが続いていくのか。
不安はたくさんあるのでしょうが、きっとどんなことに直面しても彼らなら前進してくれると思います。
1000年後も続く、未来のために。

「ねがいを持って」…。

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