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「ANIMAL X―原始再来―」①②③(徳間書店/キャラコミックス)

ANIMAL X―原始再来―」①②③(徳間書店/キャラコミックス)を読みました!

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湊(みなと)と裕司(ゆうじ)──。
数々の困難を乗り越えた二人は今、 娘・結(ゆい)とともにカナダの地に移り住んでいた。 血族の存在も公になり、今度こそ平和な生活が 続くと思われた……。
しかし、原因不明の熱病に冒されたダイナソーロイドが、街を破壊。人と 血族との間の確執が表面化することになる── 新たな展開で贈る、待望のシリーズ最新作!!

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ということで、やっと「ANIMAL X―原始再来―」全10巻を読みました~!

「ANIMAL X―完全版―」(感想はこちら)を読んだ際、杉本さんは絵が上手いんだか下手なんだか…とぶつぶつ言ってましたが、訂正します。

杉本さん、絵が大変お上手です!!
特に変身後のダイナソーロイドがリアルな描写になっていて、ほっとしました。笑

「種」を超えた二人の結びつきが未来にもたらすものは何なのか。
この二人の行く末に光はあるのか。

最後まで息をつかせぬ展開に、ぐいぐい引き込まれます!
ラストで涙した漫画に、久しぶりに出会いました。




この作品の魅力は、なんといっても主役の裕司の描き方にあります。
(内容から言っても、裕司が主役ですよね…??)

なぜこんなに彼ばかりが痛めつけられ、次々と不幸に見舞われないといけないのか…。
あまりにイタすぎる内容に、きっと連載中から賛否両論あったのではないかと思います。

でも、裕司が与えられる試練の数々は、リアルに突き詰めれば突き詰めるほど、当然のこと。
だって、それがダイナソーロイドの雌としての役割そのままなのですから。
裕司が感じる痛みや苦しみによって、人間とダイナソーロイドの違いが嫌と言うほど読者に示されるのです。


【3巻までのあらすじ】

ダイナソーロイド(恐竜から独自に進化した人間)の生き残りである浅羽湊(あさば・みなと)と、投薬実験により人間とダイナソーロイドのいずれの受胎も可能の両性具有体に変化した鮎川裕司(あゆかわ・ゆうじ)──。数々の困難を乗り越えた二人は今、 娘・結(ゆい)とともにカナダの地に移り住んでいた。

 血族の存在も公になり、今度こそ平和な生活が 続くと思われたそんな時、原因不明の熱病に冒されたダイナソーロイドが、街を破壊し、人と血族との間の確執が表面化することになる。同時に湊も病に倒れ、裕司は結から採取した血清から抗体を開発。湊は回復する。

そんな時、何者かの手によって結が誘拐されてしまう。
結を探すために旅だった湊と裕司。
彼らの行く手に待っていたのは、 人と血族との壮絶な争いの数々だった。

裕司の大学の教え子であるリネアの母親であり、民間施設の研究者であるミン・グエン博士はグローバー財団でダイナソーロイドの遺伝子研究を行うステイン・フォシュバーグ博士と接触。特殊部隊“BAM”のメンバーが、ダイナソーロイドの血清を摂取することで各能力を高めた存在であることを知る。

その頃、結を救うため財団施設に忍び込んだ湊はBAMの追跡にあい、被弾。また、同時に裕司も財団から派遣されたBAMによって拉致されそうになり、抵抗した際に左肩を撃ちぬかれる。
共に重傷を負いながらも再会を果たした二人は、次の世代のためにも人間とダイナソーロイドの未来を変えることを誓いあう。

その後、東京で開かれることになったグローバー財団のレセプションに潜入し、娘・結(ゆい)の手掛かりを得ようと日本へ帰国した裕司と湊。
グローバー財団の裏の真相を探るうち、 裕司は偶然にもかつて自分を犯し傷つけた男、 高取(たかとり)と再会する。

かつて裕司が自分の子どもを産んだことを知った高取は、執拗に迫り、財団の情報提供と引き換えに湊達との同行を強要する。中国にある財団の施設に結がいる可能性が高いと知った裕司と湊は、高取と共に中国へと旅立つ。
そこで待っていたのは、中国のダイナソーロイド・申竜(シンロン)とその仲間だった――。


ところで。

完全版を読んだ限りでは「全然BLくさくない」と断言した私ですが、すみません。
これも訂正します。

「途中までは紛れもなくBLです!」

だって“chara”が掲載紙なんですもん。
キャラコミックスって、これってBL?ってな作品も多いので…。
認識が甘かったです。
(後半、再び裕司が身籠って女性の身体特徴が露になって来てからは、当然全然BLっぽくないんですけどね…。)


ケンカはするけど、あいも変わらず湊と裕司はラブラブ

「ありがとう 俺の家族になってくれて」
「裕司がいないと…俺は…生きていけない…」
「俺が裕司のこと大事に思ってるのは ぜんぜん変わってない…」

いいですね~、素直な湊の言葉だから、素直に胸に響きますね。

そして裕司が湊をどんなに大切にしているかも、よくわかります。

「きみをいつも年下だと思っていたかもしれない だけど導かれていたのは 僕の方なんだ」
「湊はこのままの僕を心の底から想ってくれている 僕の家族になれるのは彼しかいない」


そして二人のケンカの原因は、100%湊の嫉妬!!
若いね、湊…。

二人の娘である結ちゃんも、湊に似た外見ながら、瞳に裕司から引き継いだ知性を称えていて、とても不思議な魅力に満ちた子です。

「原始再来」では裕司の教え子であるリネアが鍵を握る人物として登場し、大活躍します。
裕司が両性具有であり、ダイナソーロイドの湊の子を産んだという事実を知ってもまったく動じることなく、ひたすら裕司に思いを寄せ続けるタフな女の子。
彼女のおかげで重くなりがちな内容に弾みがついて、面白さが増しています。
彼女に思いを寄せつつも、裕司を助けるために命を落としたテッドの存在も印象的。
(ちなみに私、「ANIMAL X占い」で結果がリネアでした!なんだか嬉し~♪)

さらにダイナソーロイドさえ鎮圧する力を持つ特殊部隊“BAM”を率いるフィギスの登場、 そしてすべての事件を影から操るグローバー財団代表であるレノの不穏な行動、ミン博士とリネア母子の関係など、ミステリアスな展開に眼が離せません。


で、個人的にツボだったのは高取のこの言葉…。

お前も裕司と寝てるならわかるだろ あと引く体だ 二人で練ればもっとよくなる

ええ!?そうなんだ!!
裕司ったら~!
さすが高取さん、元ヤクザだけに説得力あります。←そういう問題?

さらに裕司を語る上での重要なキーワードを高取さんが教えてくれました。

おまえは全然よごれない おとしめられて辱められても 段々わかってきた



うう~~む。
さすが酸いも甘いも噛み分けた大人の男!!
裕司の魅力を端的に表してくれました。

白河さんが「原始再来」後半におけるキーマンだとしたら、前半のキーマンは間違いなく高取さんです!!
ただの行きずりのヤクザじゃなかったんですね!
人間なのに(?)、発言、行動、すべてにインパクトです!!爆


感想を書くのに改めて読み返してみると、ラストにかけての重要な伏線がすでにたくさん張られていることに気づきました。
うう~~む、杉本さん、すごい!!

4巻以降ますます裕司の受難が続きますが、目をそらさないで二人の未来を見届けていって頂きたいと思います。

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