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稲荷屋房之介『百日の薔薇 1・2』(オークラ出版/アクアコミックス)

「百日の薔薇」1・2巻(オークラ出版/アクアコミックス)を読みました!

百日の薔薇    アクアコミックス百日の薔薇 2 (2) (オークラコミックス)

敵国の軍人同士でありながら主従の契りで結ばれているふたり。
一国の命運を担う気高く美しい指揮官、タキ・レイゼン。
彼に忠誠を誓う騎士であり気性の荒い『狂犬』と呼ばれるクラウス。
だが、ふたりを見る周囲の目はさまざまな危惧や心配から冷ややかだった。
純粋に想いあいながらも戦況の激しさに伴い過酷になる恋の行方は――!? 

-------------

ということで…

とうとう出ました!
「百日の薔薇」第2巻!!
発売日当日(5/23)、またもや隣のK市まで出向いてゲットして来ましたよ~♪


パラパラめくっただけでは「少年(or青年)漫画?」と勘違いされるほど次から次にと出てくる出てくる出てくる、戦闘シーン!!(特に2巻)
装甲戦闘車や装備する武器の精緻な描写、そしてアクションシーンの見事さにはもう釘付けです!(特に2巻…)

はじめて読んだ時、こんなBL作品があったことに本当に驚きました。
そして、本作の内容を補完しつつ独自の世界を展開する、ネコ耳のタキと狼シッポのクラウスが大活躍の「仁義なき肉球編」もたまりません!笑


ストイックな軍服姿がたまらない皇国の若き師団長タキ・レイゼンと、彼に己の全てを捧げ忠誠を誓うクラウス。
互いに相手を想いつつも、立場の違いから全てを許し合えない苦しい恋の物語です。


「百日の薔薇」は架空の戦時物語です。

回想シーンでたびたび登場する日本の平安時代の装束と、大戦中のドイツ第三帝国、旧日本軍を髣髴とさせる軍服姿の対比が、一見ミスマッチのようでいて独特の世界観を醸しています。


10年前、咲き誇る藤の花の下で出会っていたタキとクラウス。
二人の留学先である機甲学校で偶然の再開を果たしたのち、互いに惹かれあうようになる。
だがその後戦況が悪化、強制退去処分となり自国へと帰国することになったタキ。
祖国を捨ててまで「騎士」としての忠誠をタキに誓い、共にあることを願ったクラウス。
だが、そんなクラウスに対する自国でのタキの態度はあまりに冷淡であった…。


…と、そんなタキの態度に業を煮やしたクラウスは「狂犬」の呼び名の通り、感情のままにタキを手酷く犯します。
でも、タキにはクラウスを公然とは受入れられない「特別な」理由がありました。

戦時下という特殊な状況下で、神代から続く宸華の一族の領主であり、ローゼンメイデン師団長でもあるタキの公人としての立場が領民に与える影響は甚大です。
異国の人間であるクラウスは、そのことを知る由もありません…。

劣情に突き動かされてタキを激しく求めたクラウスの行為は、タキの身体に深い傷を残します。
そうしてのちやっと我に返ったクラウスは、タキの主治医であり、装甲機ムラクモの砲主でもあるスグリ少尉に救いを求め、タキが自分を受入れられない理由をはじめて聞かされることになるのです。

クラウスに手酷い扱いを受けながらも、意識を失う間際にひと言

「――許せ…」

と、つぶやくタキ。

この台詞に、公人としての立場から自分の感情をひたすら押し殺して来たタキの本音が読み取れて、激しく胸が痛みます。

個人の自由より、国家の大儀が優先される戦時中という特殊な状況下での二人の切ない恋にいたたまれない気持ちになるシーンです。

この直後、クラウスに間諜(スパイ)としての嫌疑が掛かり、投獄され鞭打ちによる自白を強要されるのですが、そのことを聞いてクラウスを開放しに現れるのは…。

そう、“ローゼンメイデンの花”と謳われるタキでした。

クラウスにはまさに「なされるがまま」になってしまうタキですが、その威厳ある姿には惚れ直します♪

真実を知り、改めて「騎士」としての忠誠をタキに誓うクラウス。
その手を取り、甲に口付ける姿はまさに美女と野じゅ…いえ、「お姫様と騎士」そのもの!
この主従関係にこそ、「萌え」ますよね~!


と、ここまでの話の1巻はタキの苦悩する表情と、クラウスの狂犬振りが見もの。

で、気になる第2巻はというと…。


同盟国エウロテの王族専用列車が、タキの領地である中間地点に無断で進入してくる異常事態が発生。参謀部の指揮系統がまったく機能しない中、領主そして師団長としてのタキの本領が試される。
「穢れた地」として領民に忌み嫌われる中間地点に乗り込むことを志願する、装甲機ムラクモの無線技師でありエウロカとローゼンメイデンの混血であるアズサとクラウスの二人。
重傷をおして出撃したクラウスに、タキは「必ず帰還せよ」と命じるのだった…。


なんとこの2巻…。
「H」が超少ない…です!!
…いえ、まぁ、そんなに衝撃を受けるほどではないのですが。
コホン。

ただ、1巻でのXXシーンの描写の激しさを期待していた方にとっては、2巻はかなりの肩透かしかもしれません。笑

言うなれば、激しさを増す戦況下、そんなことに費やす時間なんてありゃしないよ!というところでしょうか。汗

かわりにと言ってはなんですが、タキがちょっと「デレ」に傾いてます♪
1巻での氷のようなツンツンぶりが、嘘のよう!

(以下ネタばれなので反転…)
血だらけのクラウスを自室の寝台の上で抱いていたり、瀕死のクラウスに衆人環視のもとで口づけ(というか人工呼吸)してみたり…。
クラウスに対する抑え切れない感情が、公人としての立場を至上のものとしていたタキに変化を与えたのでしょうか…。

2巻ではひたすら続く戦闘シーンと、クラウスを喪ったと思ってからのタキの切れっぷりが見もの!
『狂える花』と称されるタキの美しさには、背筋も凍りつきますよ。


それにしても、稲荷屋房之介さんの作画はキレイ~!
特にタキが…素晴らしいです!!

軍服に包まれた姿もいいですが、脱いでからもまたよし!!
特に後姿のうなじがきれい!!

こんなに色っぽくては、クラウスが本能のままにむしゃぶりつくのも致し方ないですな。爆

冬季の軍装が目白押しなのですが、リアルファーとか、皮革とか、ウールとか、装甲機の重量感とか?、本当に仕上がりが素晴らしいです♪

あとがきによれば、仕上の一切合財をご友人のにゃんこさんが1人でやられたとか…。
まさに職人技…アンビリーバブル
この作品への愛情の深さが伝わってくる入魂の作画です。


要所要所で挿入される回想シーンで印象的に描かれる、こぼれんばかりの薔薇や藤などの花の美しさとあいまって、クラウスがずっと捜し求めていた花=タキの美しさが満喫出来るこの作品。

2巻で終わってしまったのがとても惜しいですが、これからの二人の行く末を想像するのもまた新たな楽しみです。


【2007/9/6追記】

今日、2巻発売記念の小冊子がオークラ出版さんから届きました♪
(感想はこちら

2巻の最後に「fin.」とあったので、すっかり全2巻で完結だと思い込んでいたのですが、2008年4月からコミックアクアで第3部が連載開始だそうです。
早トチリで申し訳ありません。汗

まだまだ連載開始は先ですが、今度こそハッピーエンドを期待したいと思います♪

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