HOME>[BLコミック]依田沙江美

依田沙江美『愛くらいちゃんと』(花音コミックス)

結論から言えば、やっぱり昴は小悪魔だった。

ということで、依田沙江美さんの『愛くらいちゃんと』(花音コミックス)を読みました!

愛くらいちゃんと (花音コミックス)―俺、大人になっちゃったんだぜ―
非常勤として教師を続けることにした神主の息子・石倉先生は、昴が高校を卒業するまでは手を出さないと決意した。でも昴の方が積極的になってきて、先生のユルイ理性は崩壊寸前!! 「サービスしてやるから」なんて言われたら…我慢できないだろ!? 教師と小悪魔高校生の恋を描いた、石倉先生×昴シリーズがついに完結! 描き下ろしつきv

■初出■
愛くらいちゃんと1~4/2008年花音6、8、10、12月号
愛くらいちゃんと5/2009年花音2,4月号
愛くらいちゃんと6/2009年花音6,8月号
愛は曲がって登って降りて/描き下ろし
ドラマCDレポート/2009年花音1月号

----------

読んでいる間中、「お○なのカ○ダンのーぼるぅうう~♪」のリフレインがとまりませんでした。笑

前作『愛の深さは膝くらい』(感想はこちら)での「昴=小悪魔説」には異を唱えた私ですが、前言撤回するしかないようです。

ああ~、こんな無自覚&無防備&無鉄砲な受、最強だよ~!

ということで、まんまと先生のユルイ理性は吹っ飛んだ。笑

大人の理性は据え膳を前にしていかに崩壊するかをつぶさに描いた名作。←ちがう?

細やかな萌えの配分に、感心しまくった1冊でした!


【愛くらいちゃんと】

俺は弱い


石倉先生の名誉のために、言っておこう。

「君は君なりに最大限がんばったよ」と。爆

前作ではおもに学校を舞台に展開していた2人のお話ですが、今作は石倉の生家である神社での祭祀に絡むエピソードがメインになっているため、昴が石倉のプライベートゾーンにより深く踏み込んで来たことが敗因であると思われます。笑

しかも、石倉によって性に目覚めてしまったため、素直な昴はその行為にも興味深深。

もともと真面目な子ですが、そこは奔放な現代っ子。

石倉を篭絡しようとあれこれ悩んだり、嫉妬する様子がかわいくって仕方がありません。

正直言って、私は昴によってはじめてシ○タに目覚めた気がしますよ!←声高に宣言
(ちょっと大きいけども)

しかも、依田さんは確信犯なんでしょうが、まさかのス○タや、昴のひ○りH(しかも、ス○レーって。笑)、さらには女装(しかもベタな巫女!!石倉の神主設定ってこのためだったの?汗)に処○喪失と、シ○タならでの萌えアイテムを次々と導入!!

カワイイ絵柄でも、どことなくアブノーマル感漂う依田作品の魅力を再認識!

しかも屋外じゃせいぜいカ○ッコ止まりと高をくくっていた私には、突然のス○タプレイは衝撃的でした!←くどい

やるなあ、石倉、と思いつつ、その決意の決壊の発端をそこに見ましたが。笑


それから、さらに読んでてこっぱずかしくなったのは、昴と石倉先生のはじめての夜…

さいしょに小指から挿○って…妙~にリアルじゃないですか?(赤面

依田さんはもともと虫の目で作品を作るのがすごくお上手な作家さんだと思っていましたが、この時ほどそれを実感した瞬間はなかったです。

そして、私は依田さんの書くモノローグがとにかく好きで、その言葉に毎回激萌えなんですが、今回もその手腕は光ってましたね~。(うっとり)

こんな指もやっとの
青くて固い体を開く気か


もう俺以外の 誰も知らなくていい


ああ、なんて素敵なの…!!

これには大人のずるさと狡猾さと葛藤がにじみ出ていて、直後の昴の涙顔とともに、胸に刻まれましたね。

いやまあ、ともかくこのシリーズは素晴らしい出来です。

初恋のもどかしさからその成就までちゃんと手順を踏んで描写されていて、実はかなり“とんでも”なシチュが入り込んでこようとも、昴の真剣さの前に、読者(と石倉)はひれ伏すしかない。

依田さんの作品中でも特に完成度が高いと思うこのシリーズは、BL初心者から剛の者まで幅広く、そしてずっと愛されるものになっていると思います。


最後は、少し成長した昴にも会えたのがうれしかった。
2人の「それから」もきっちり描いてくださって、きれいにまとまっているラストなのですが、ファンとしてはもう一声。

願わくば昴はもっともっと成長して、ぜひともリバを目指して欲しい。
そういう意味で、心密かに続編(同人可)を願っています。笑


【2009/9/9追記】

今日、書店で『ぱふ』2009年10月号の「依田沙絵美スペシャルインタビュー」をチェックしてきました!

ぱふ 2009年 10月号 [雑誌]
【内容】
峰倉かずや 「最遊記RELOAD」

INTERVIEW&GUIDE
硝音あや「薔薇嬢のキス」
夏目ココロ「王様の学校」

ようこそ、ホラーの世界へ
featuring…熊谷蘭冶
スペシャルインタビュー 依田沙江美
カラフルノート 星野リリィ
ヴォイス通信 木村良平
カタヤマトモコ「いつもドウモ。」
鮎味 (原作・ももちまゆ) 「妖玄坂不動さん short piece」

---------

過去の依田作品もすべて網羅されていて、参考になりましたし、すごく面白かったです!

『愛の深さは~』は「“年の差”なんてどうですか?」との担当さんの一言で挑戦したお話だそうですが、依田さんご自身は「先生と生徒がなんて、PTA的にどうなの?」といつも葛藤していて、担当さんに励まされながら描いていたそうですよ。笑

さらに、「シ○タ」だと石倉が小さい子しか愛せない人になってしまうから、大人になってからも恋愛が続くことを想定しながら描いたとあって、なんだか胸のつかえがストンと落ちた気がしました。

だって、「シ○タに開眼!」と思って、この後ちょっとシ○タ作品に挑戦してみましたが、「やっぱなんか違うな」って感じだったので…。

結局、この作品は石倉(大人)の視線で、初心な少年の成長を愛でるのが醍醐味だったんですね。

榎田尤利さんが何かのインタビューで、「はじめてを経験する男の子を書くのが好き」というようなことを仰っていたのですが、私が榎田作品を好きな理由のひとつに「その部分を読むことが好き」があると思っているので、昴はそのコミック版として私のハートにガツンと来たんだな。

そして、依田さんが秋田出身で在住だと知って、妙に納得してみたり。
あの時間の流れ方が…やっぱり都会じゃないんですよね。笑

その魅力の秘密を知った気がして、うれしかったです!

この記事のトラックバックURL

http://lovecomix.blog89.fc2.com/tb.php/573-a42eed1c

コメント

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: web*citron, ARCHIMIXDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


FC2Ad