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英田サキ原作BLCD『デコイ』「囮鳥」「迷鳥」

さすがのボリュームで再現される熱い男達のドラマ、聴き応え満点です!

ということで、英田サキさん原作『デコイ』「囮鳥」と「迷鳥」(サイバーフェイズ)を聴きました~!
(原作の感想はこちら

デコイ 囮鳥■『デコイ 囮鳥』
「あんたにとって、俺はなんなんだ?」銃を手に意識を取り戻したとき、安見亨はそれまでの記憶をすべて失っていた。俺は誰だ?この銃は……?自分に怯える安見に名前を教え、優しいけれど得体の知れない闇を感じさせる男、火野。安見は何かから逃れるように火野に溺れていく。一方で、高仁会前会長の殺人事件をめぐり、ある男たちが呼び出されていた。関東侠和会に属する那岐と加賀谷だ。那岐は加賀谷を誰よりも必要としていたが、男としての愛情は受け入れることができずにいた。交錯する過去と現在。そして、因縁。男たちの闘いが始まる!!

デコイ 迷鳥■『デコイ 迷鳥』
「俺はお前を信じてる。お前は俺を裏切ったりしねぇよな?」
関東侠和会の那岐には誰にも言っていない過去があった。それがある高仁会元会長の殺人犯を探す最中、過去の亡霊ともいえる男と再び顔を合わせることに……
一方、記憶を失っていた安見は、自分の上司と名乗る男と会い、思いがけない事実に戸惑っていた。
自分には火野が必要だ。火野がいなくてはならない。しかし、その関係は偽りのものだった!?
裏切りと真実。希望と絶望。縺れ合う憎悪と愛情。そして絆。男たちの想いの行方は・・・!!

●キャスト
安見亨:近藤 隆
火野一左 :子安 武人
那岐顕司:鳥海浩輔
加賀谷功:三宅健太
篠塚英之:三木眞一郎

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『エス』シリーズ(感想はこちら)に引き続き、英田さんの世界観がきっちりと再現されていて感動しました!

季菜子さま、いつもありがとうございます~♪

デコイ『囮鳥』と『迷鳥』は、大物ヤクザの殺人に関係した火野と安見、関東侠和会の「鳩」としてその犯人を追う那岐と加賀谷、2組のカップルのエピソードが絡み合いつつ同時進行していくちょっと難しい構成のお話です。

でも、CDはそれぞれを2枚組にして、ストーリー重視で組み立てることで、原作を読まない人にもとてもわかりやすい作りになっていると思いました。

記憶を失った安見を中心に展開する、「殺人」「潜入捜査」「爆破事件」「人身売買」などをキーワードとして現在と過去を交叉するサスペンス調のお話は、ただのBLを超えたもはやエンターテイメント。

ともすると現実離れしがちなテーマなのに、ベテランの声優さんたちの達者な演技によって、違和感なく楽しめる逸品でした!


さて、ワタクシ、この作品ではじめてちゃんと意識した声優さんがいます。

それは安見役の近藤隆さん!

この話の核となる「安見亨」という複雑な役柄を、シーンごとに見事に演じ分けていらして、それはそれは驚いてしまったのですが、なぜか手持ちのCDで近藤さんが出ている作品をちゃんと聴いていませんでした…。
いつもながらすみません~。汗

でも、なんとなく覚えがある名前だったのですが、夕方N○K教育を見ていて「!」←気がついた

そうだ!
この名前は前々から「いい声」だと思ってお気に入りだった、『ぜんまいざむらい』の“天蓋男”さんだ~!
声の印象がまったくちがっていて、テロップ見るまで忘れてましたが。汗

警察官としての正義感に燃えていた頃、全ての記憶を失ったあと、そして取り戻した後…。
この3役の演じワケがとても自然な上、不安や戸惑いの表現がとてもうまいので、ついつい安見に感情移入してしまう。

原作を読んだ時には、安見という男がどうして自らそんな捨て鉢になるのか、その心情に同調できなくて、正直、苦手なキャラだったのです…
が、このCDを聴いてその印象が書き換えられたほど。

元来の正義感から火野に近づきながら、「ミイラ取りがミイラになる」までの葛藤が、きちんと伝わってきたので。

これは近藤さんが出演する他のCDもちゃんと聴いてみないと!!

とりあえず、手元にある出演作品としては『タッチ・ミー・アゲイン』と『愛だろ、愛!』があるのですが、なぜか両方短編の作品集・・・。哀
ちゃんとメインのCDを探してみようっと。

そして、安見の運命の相手・火野に子安武人さん。

子安さんは…相変わらずあやしい!笑
けだるげで、厭世的なしゃべりが火野というエキセントリックな役にぴったり。

原作を読んだ時は「感情の起伏があまりない」というのが火野のイメージでしたが、そんなことなかった。

特に、「迷鳥」での那岐との対決のくだりでは、火野も熱い血が流れる生きた人間だったんだなと不思議な感慨を覚えました。
(だって、火野ってなんだかバンパイヤっぽく…ないですか?汗)

そして、彼ら以上に大好きなカップル(失礼)、那岐と加賀谷の鳥海さんと三宅さん!

鳥海さんはやっぱ何やってもそつなく上手いという感じ。
今回はちょっとチャラい印象の那岐に、軽い口調がぴったりでした。

そして、三宅さんが想像通り、可愛かった。笑

三宅さんはここでも泣く子も黙るドスのきいた低音ですが、どんな役をやってもその裏に隠し切れない「人のよさ」が滲んでいて、大好きです。
それって、三宅さんの人柄ですよね。笑

今回も男・加賀谷の那岐一本やりな純情が、三宅さんの好演で光ってましたよ~!

ここまで受にぞっこんな攻って星の数ほどもあるBLの中でもそうそういないと思うので、那岐と無事結ばれるシーンでは胸が熱くなりました。


あと忘れてならないのが佐藤さん(仮)こと、篠塚役の三木眞さん!
これまでのこのシリーズ中、一番胡散臭かった~!爆

まさに黒い篠塚。
喫茶・デコイでのマスターとの対決シーンは、原作以上の緊張感で感心しました。

安原(安見)のことを真剣に案じている様子も胸が締め付けられるようで、ああ、篠塚はこういう部分はすごく人間くさいんだよね~、と同情してみたり。

架空のキャラを声だけでより人間くさく、大きく膨らませて私たちに見せてくれる、声優さんたちの自由自在な演技にはいつもウットリ惚れ惚れさせられます!

そしてBGMや効果音もすごく丁寧に作られているこのシリーズは、本当に聴き応えがありました。
サイバーさんの作るCDの評価が高いワケが、ようやくわかって来ましたよ。汗


物語を重視したことでエロいシーンは少なめですが、それでもこの重く独特な英田さんならではの世界を充分に楽しめました。

チラッとだけど、宗近の低音小西さんの登場も嬉しかった。
椎葉(神谷さん)はすれ違っただけだったけども。笑

それにしても、本当に贅沢な作品でした。
今度また折をみて、ゆっくりと『エス』から聴き返してみたいです!

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