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英田サキ原作ドラマCD『エス―裂罅』『エス―残光』(サイバーフェイズ)

いつもUP時期を逃した感想は、その後なぁなぁにしてしまう自分…。反省。
でも、これにはやはり触れておかねばなりません。

ということで、英田サキさん原作『エス―裂罅』『エスー残光』ドラマCDを聴きました!

エス 裂罅 ドラマCD
■英田サキ原作ドラマCD 『エス―裂罅』(サイバーフェイズ)
「エス」――それは裏社会に生きていながら刑事に情報をもたらす人物。スパイの「S」を意味する。
警視庁の刑事として「エス工作」に従事する椎葉。彼の現在のエスは大物ヤクザである宗近奎吾。しかしその繋がりは、すでに後戻りのできない密接すぎる関係になっていた。――決して愛さず、裏切らず、これからも共にある。そう覚悟を決めた椎葉だったが…。
ある時、密造銃の事件を追っていた椎葉はクロという謎の青年と出会う。そして時同じくして、八年前に銃によって殺された姉の事件の真相に関わる情報が!! 浮かび上がってきたのは五堂組組長の五堂能成。その五堂には宗近と深い関係が――!? 戦慄に震える椎葉。
だがその矢先、一発の銃弾が宗近を貫く!!

明日、この命が尽きるとしたら―――。
椎葉は、心の中で宗近に背を預け、駆け出した。たったひとりで。


エス 残光 ドラマCD
■英田サキ原作ドラマCD 『エス―残光』(サイバーフェイズ)
警視庁の刑事としてエス工作に従事する椎葉の現在のエスは、大物ヤクザである宗近奎吾。
二人の関係は、すでに刑事とエスという域を超え、後戻りのできないところまで来てしまっていた。
宗近への想いを自覚しながらも、刑事として、八年前に殺された姉の事件の真相を追い続ける椎葉。
だが、重要な情報を手に入れた矢先、宗近が銃弾に倒れてしまう。
関わっていたのは五堂能成。
なんと、姉の事件の情報で浮かんできた五堂組の組長だった……

『エス』――それは裏の世界に生きていながら、刑事の意を受け、内部情報をもたらす人物。
スパイの『S』を意味する。
運命を共有する関係でありながら、決して相容れない存在――刑事とエス。
裏社会を舞台に繰り広げられる、孤独に生きる男達の歪で鮮烈な愛の物語。
英田サキ原作の大ヒット『エス』シリーズの完結編。

【キャスト】
椎葉昌紀:神谷浩史 宗近奎吾:小西克幸 鹿目:中村悠一 篠塚英之:三木眞一郎 五堂能成:成田剣 松倉東明:近藤孝

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季菜子さまにエスシリーズをご布教して頂き、最初に聴いたのは昨年中だったのですが、年末にかかってしまって感想をあげる時期をうっかり逃してしまったので、今回再度聴き返しました。(『エス』『エス―咬痕』CDの感想はこちらこちら

何度聴いても、何度もよかった

エスシリーズの『裂罅』と『残光』は一続きの物語でもあるので、感想もまとめてみます。
(原作『エス-残光』の椎葉が拳銃を携えてクラブに乗り込むシーンは、CD『エス-裂罅』に収録されていますし。)

『裂罅』収録の前に事故にあい、その後復活した神谷さんが、まさに神がかった演技を聴かせてくれております。
椎葉はやはり神谷さん以外考えられませんッ!!

神さま、本当にありがとう

そんなことを思いつつ、『裂罅』2枚組み+『残光』をしみじみ聴き入りました。


「刑事」と「エス」という一蓮托生の関係に悩み、傷つき、苦しんだのが『エス―咬痕』までの椎葉でした。
『裂罅』では、椎葉の姉の殺人事件の容疑者として宗近の古い友人で、ヤクザの新興勢力として台頭して来た五堂組組長の五堂と、松倉組三代目組長かつ宗近の義弟である東明が登場。
二人それぞれに、椎葉に異常な関心を寄せて近づいてきます。

得体の知れない五堂役は、成田剣さん。
実は私、BLCDではナリケンさんも初聴きでした…。汗

成田さんと言えば勝手に冷酷非道な悪役イメージがあったので、「五堂にはなんだかぴったり」と思いつつ、五堂として耳にしたその声の印象は、かなり意外なものでした。

なぜなら私の想像以上に、「熱い」感じがしたのです。

私の中での五堂という男のイメージは、原作を読んだ時点では「どことなく人生を諦め、生きていることをどこか投げやっているような」そんな浮世離れした印象でした。
それに比べて、成田さんの口から語られる五堂の台詞は、なんと力強くて生き生きしていたことか…!!

自分の運命を呪いつつも、決して自らは死を選ぼうとはしなかった男の、胸の奥底に秘めた強さや激しさが、その滔滔とした語り口から伝わってくるようです。

原作で感じていた人物の印象を、こうも鮮やかに塗り替えられたことはこれまで無かったので、これはとても新鮮な体験でした。

これこそ、原作の世界をより深めてくれる、ドラマCD鑑賞の醍醐味というものですね~。

そして、超ブラコンヤクザの松倉東明には近藤孝さん。
こちらは、トラウマを抱えて大人になりきれない東明の、虚勢を張って怒鳴ったり、キレたり、泣きじゃくったりという感情のふり幅の広さを、場に応じて実に見事に演じてくださっていました。


宗近役の小西さんは、より包容力のある大人の男のイメージが強まって、もう役を完全に自分のものにしていますね。

そして枚数を重ねるごとに「睦言」をささやく時のフェロモン値が増量…!!
CDは原作に比べてXXシーンが薄いですが、それでも濃厚フェロモンが滲み出ています。
ああ、もっとその声音をたくさん聴かせてほしかった。
どうして『残光』は2枚組ではなかったのでしょうか。
「キタ!」と思ったらフェードアウト…には、寸止め気分を味わいました。笑

ともかく主役のお二人はもう、役柄そのまま。
まるで「魂」が乗り移っているかのよう。

以前から好きだった神谷さんですが、このCDを聴いてさらに惚れ直しました!

逡巡しながら、ともすれば闇に落ち込みそうになる椎葉という男の弱さ。
かと思えば、卑怯な手には決して屈せず、常に顎をあげて歩いていこうとする強さ。
その二つが絡み合った、どこか不安定でアンバランスな姿が椎葉というキャラの持つ不思議な魅力。
「片羽の蝶」とは、たしかにうまい比喩ですね。

それを余すところなく、そしてあくまで自然に演じているのがすごい。
もう、本当にこのキャスティングをしてくれたBLCDの神様(誰?)には感謝、感謝です!


あと忘れてならないのが、椎葉の義兄・篠塚参事官役の三木眞一郎さん!

シリーズが進むごとに、少しずつイメージが変わって来た気がします。
1作目の『エス』では、ただ弟を心配する兄として、あくまでゆったりとやさしく。
でも、ラスト『残光』では、妻を銃犯罪によって奪われた男の執念や、椎葉を心から想い、守りたいという気持ちが滲んでくるような演技を聴かせてくれました。
いつまでも耳に残るあの声色…夢にも出てきそうです。笑

そういえば、鹿目役の中村悠一さんも、地味ながら(失礼)、やはり印象に残るお声ですよね。
篠塚同様、もっと独立したお話があってもよさそうなキャラですし。
中村さんは、このあと一気に人気が出たのでしょうか。

加えて、変に印象に残ったのが吉澤紀里役の遠藤綾さん…。
しかも、ほとんどが「呼吸」のみの演技。笑
そうそうたるメンバーの中ですごいですね。

と、そんな余韻に浸っていたところ、「声グラ」に「『エス』シリーズ終結!椎葉と宗近が迎える結末とは!?」と題した過去記事を発見!!→こちら
キャストの皆さんのこの作品への入れ込みぶりが伺えますね。

エスは原作の持つ味わいを、音の世界に非常にうまく昇華させた逸品だったと思います。
スタッフの皆さまのご苦労の賜物だと思うと、ありがたくて拝みたくなる。笑

いい作品に出会うとなんだか寿命ものびる気がする今日この頃。
本当にBLを好きでいてよかったです!
季菜子さま、本当にありがとうございました~♪

で。
さらに後日談が描かれる完結記念のオリジナルCDについては、今愛用の「CDウォークマン」(古語)をPCデスクから落としてしまって、なんと破壊ッ!!
蓋がしまらなくなってしまいました!!ギャー!!

もう一度聴いてから感想をあげたいと思うので、今日にでも新しいのを買ってきます~。涙


【2009/01/22 追記】

ぶっ壊れたCDウォークマンの蓋をなんとかかんとかはめ直して、聴きました「残光~フリートーク ノンカット集」。

それぞれの声優さんの、役柄に対する思い入れが伝わってくるフリトでした。
収録の終わりを惜しむ発言も多くて、きっと現場もわきあいあいとしていたのでしょうね~。
中でも近藤さん(東明役)がとってもマジメに感想を語っていたのが印象的でした。

神谷さんも「エスを代表作にしたい」って仰っていて、大変感慨深かった。
たしかに、皆死なずにラストを迎えられてよかったです。笑

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