HOME>[BLコミック]深井結己

深井結己『祈る人―完全版』(バンブーコミックス 麗人セレクションDX)

待った!この再販を待ってました!!

ということで、深井結己さんの『祈る人 完全版』 (竹書房/バンブー・コミックス 麗人セレクションDX) を読みました!
祈る人 完全版
―復活。正真正銘、青春BLのバイブル!!―

「滝野…お前っていっつも何を祈ってるの?」
高校の卒業式を翌日に控えたある日、視聴覚室の暗闇の中で深町が発した思わぬ問いかけ…そしてふたりの苦悩とあきらめの日々は終わりを告げ、新たな煩悶と葛藤の日々が始まった―。
BLコミック界屈指のヒューマンストーリーテラー、深井結己の原点であり、まぎれもない代表作のひとつである至高のマスターピースが装いも新たに待望の完全復刊!!
思いの丈の詰まったたっぷりメモリアル描き下ろしに加え、幻の麗人デビュー作「ハルバート回廊の幽霊」も収録したファン必携の豪華プレミアム・イシュー!!!

■CONTENTS■
祈る人/1997年麗人5月号
続・祈る人~君住む街で/1997年麗人スプリングスペシャル
いつかここでキスをしよう/1998年麗人スプリングスペシャル
人魚姫・イン・ブルー/1999年麗人5月号
彼氏のキモチ/2000年麗人オータムスペシャル
Sweet Grape・前編/2001年3月号
Sweet Grape・後編/2001年5月号
ハルパート回廊の幽霊/麗人1994年vol.3
暴れん坊人魚姫/2002年コミックス「祈る人2」
この馬鹿馬鹿しくも素晴らしき日々/描き下ろし

---------

「完全版」はピンクの表紙でなんてスイ~ト♪

と思ってページを開いたら、中身も思いっきりどピンクでした!笑

なんというか、こう…
まさに「若さのままに」突っ走る恋愛!って感じ?

帯にあるように、まさに「青春BLのバイブル」の名に恥じない1冊でした!


【祈る人―完全版―】

俺たちゃ神様じゃないんだ 願ってるだけじゃ 伝わらないよ


高校の映研に属する滝野は、同じクラブの深町に密かに恋心を抱いている。幼い頃母親に置いていかれた過去から、「俺が望むものは手に入らない」と諦めぐせのある滝野は、その気持ちを伝えようとはしないでいた。だが、卒業間近のある日、唐突に深町が問いかける。「お前にとって、俺はなに?」
* * *

“情念のストーリーテラー”と称されることが多い深井さんが描く「青春BL」ってどんなもの?
そんな興味がずっとありました。

祈る人 (バンブー・コミックス)祈る人 2 (2) (バンブー・コミックス)

1997年初版の『祈る人』。

存在自体はだいぶ以前から知っていてずっと探していましたが、中古書店にはどこにも見当たらず半ば諦めかけていたので、この再販はとても嬉しかったです。

12年前の作品だけに、現在とは絵柄が微妙にちがいますね。
「ほとんどわからない程度かな」と思ってましたが、描き下ろしを読んでみて、深井さんの漫画の描き方自体がかなりちがっていたのが興味深かったです。

でも、作風としてはほぼ変わりが無いことがかえってすごい!
もうこの頃すでに、今に通じるスタイルが定着してたんですね~。

高校の同級生同士が、卒業間近に恋仲になりながらも、進学を機に遠距離恋愛になってゴタゴタしちゃって…。

って、よくあるパターンと言えばパターンな展開なのですが、いかんせん受けの深町がめちゃめちゃポジティブで、何かと後ろ向きでぐるぐる思考の攻めの滝野をぐんぐん引っ張って行きます。

さらに特徴的なのは、この二人のHが常にノーマルな状況ではないこと!

最初がいきなり視聴覚室で、次があわやおばーちゃんに露見か!?で、女装!?、さらにレ●プ!?と続き、場所がトイレだったり、深町がいきなり攻め気になったり(リバ推奨なので、これはOK!しかもこのお話全編ほぼ裸体)、再びトイレだったり、ついにア●カンだったり、ダメ押しでまたレ●プ来たか!と思いきや描き下ろしが車中だったり…
と、なんで今ここで!?というパターンが続出!

特に、深町のお姉ちゃんの前で…、ってシチュには正直ドン引きしました。汗
なぜか最後には、不思議と納得させられてしまったんですけれども…。

もはや「バンブーだから」という枠を超え、「これはレディコミか!?」とツッコミたくなるようなサービス(?)ぶりですが、実は深井さんが実際にレディコミ誌にも執筆しているということをつい最近知り、妙に納得。
いやはや、そのあくなきエロスの追及には脱帽です。笑

でもって、やっぱりこのお話のキモは、やはり深町なのだと思います。

ともすれば暗い穴に勝手に落ち込みそうになる滝野を、時に叱咤し、または激励し、あげたり、さげたり、たまには攻めたりもしながら、大きな包容力で包み込み、日の当たる場所にひっぱりあげます。

う~ん、いいですね!
単純な攻めと小難しい受けっていうカップリングが好きなのですが、どうやらその逆もいけるらしい。笑

初出をみて、この二人が毎年1話ずつの連載でじっくり愛を育てていったのかと思うと、感慨深いです。
どうせなら、描き下ろしでは結婚させてあげたかったと思ってしまいましたが。汗


【ハルパート回廊の幽霊】

深井さん“幻の”バンブーデビュー作!
でも、ここに収録されているのがちょっと不思議なような…。

なんだか昔のJUNE(80年代)の匂いがしました。


さて、「完全版」を読んで思ったのは、やはり長期間活躍される作家さんは、その個性が最大の強みなんだな、ということでした。
同じようなカップリング、同じようなシチュを描かせても、絶対にその作家のカラーに染められる人こそが生き残っていけるんでしょうね。

深井さんにはぜひこれからも、「情念」と「あくなきエロス」を追求していって頂きたいです♪

この記事のトラックバックURL

http://lovecomix.blog89.fc2.com/tb.php/468-696c5c72

コメント

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: web*citron, ARCHIMIXDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


FC2Ad