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岡田屋鉄蔵『タンゴの男』(メロメロコミックス)

ガチムチはちょっと…、と思っている人にこそ1度トライしてみて欲しい。

そんな岡田屋鉄蔵さんの、『タンゴの男』(メロメロコミックス)を読みました!

タンゴの男(メロメロコミックス) (mellow mellow COMICS)
タンゴの男と呼ばれながら、本当の情熱を知らぬままに踊り続けてきたダンサー・アンジー。 ラテン人の母を持ちながら、祖父に引き取られ、今は日本人として暮らすヒロ。 アンジーは出逢いのひと目から沸き立つような欲望をヒロに感じる。男にはまるで興味のないヒロだったが、懐かしい故郷を感じさせるアンジーの包容力に、戸惑いながらも、いつしか心と体を開いてゆく・・・。男が男を愛する時を情熱のタンゴに乗せて描いた、著者初めての作品集。描き下ろしも収録。

■初出■
Prólogo“CHE TANGO CHE”それはタンゴ/描き下ろし
Capitulo1“Lumiere”光/メロメロVOL.2宙出版
Capitulo2“Lágrimas”涙/メロメロVOL.3宙出版
Capitulo3“El día que me quieras”想いの届く日/メロメロVOL.4宙出版
Capitulo4“La yumba”ラ・ジュンバ/メロメロVOL.5宙出版
Capitulo5“Anos de Soledad”孤独の歳月/メロメロVOL.6宙出版
Epílogo/描き下ろし
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これが初コミックスですと!?
最近のマンガ業界はいったいどうなっとるんだ!!

そう思わずにはいられない完成度です。
同人界って素晴らしいですね…。

連載時からプロの作家さんの支持が多かったというのも納得です。
(“メロメロ編集部ブログ”より)

そんな岡田屋鉄蔵さん。
恥ずかしながら、つい先日知りました。

それは、や○いの師匠Hちゃんちでチラ見した『BE×BOY GOLD (ビーボーイゴールド) 2008年 12月号』(関連記事はこちら)に作品が掲載されていたからです。

日頃から(?)ガチムチ&体毛は苦手だと公にしている私ですが、なぜだかこの方の絵には釘付けに…!!
なぜなら。

画面全体から妙なフェロモンがダダ漏れしてます~!

その時は、すっごい読みたくなったんですが、内容は単行本が出たときのお楽しみにとっておこうと、サラッと眺めただけで鉄の意志でもってページを閉じました。

で、Hちゃんちの帰りに志水ゆきさんの『是―ZE―』7巻をいそいそと買いに行った書店で、きらめく黄色い表紙を発見~♪
思わず引き寄せられてしまうわたし…。

「だって、それが運命と(以下略)」

正直言って、『BANANA FISH』みたいと思ったのは、きっと私だけではないですよね??

作品との出会いには、時に運命さえ感じる時がある。
ガチムチに対する概念が、ひょっとしたら変わっちゃうかも!な1冊です。


【タンゴの男】

これは男だ 俺と同じ雄だ


日本でアルゼンチンタンゴの教師、ダンサーとして暮らしているアンジーは、恋多き男ながら一人にのめり込むことなく生きてきた。そんな時、ラティーノと日本人のハーフである古賀ヒロと出会う。ヒロは祖国から日本の祖父宅に引き取られて以降、辛くあたられ、耐える人生を送ってきた。その祖父の訃報を聞き、酔いつぶれ、心乱れるヒロをあたたかく包むアンジー。母と同じラテンの血が流れるアンジーの包容力に安心し、ヒロはじょじょに心を開いていく…。
* * *

先日のブックフェスティバル関連のセミナーで、橋本五郎さんは言っておりました。(その模様はこちら
「私は書評を書くとき、作品を2.5回読みます。1度目は普通に。2度目は気になる箇所に赤線を引き、ノートにメモを取りながら。そして最後に、そのメモを読み返します。それで合計2.5回です。」と。

素晴らしい!!
これぞ本を読むことをお仕事にしている方のお言葉です!

わたくし、メモを取りながら本を読んだことなんて、自慢じゃないですが1度もありませんが。←ホントに自慢じゃない。汗

さて。

最初に『タンゴの男』を読んだ時、正直「やっぱり私には無理だったかな」と思いました…。

初読の時点では、舞台が日本に移動していたことに気付かず、台詞の横書き・縦書きが混在の理由がわからず、べネはその肉体美(?)から最初男性かと思ったし、挙げ句、描かれる筋肉量が…
ハンパなかった!!

でも、そこで橋本五郎さんの言葉を思い出し、とりあえず2.5回読めば気付かなかった「何か」が見えてくるかもしれないと思い立ったのです。

で、2回、3回目と繰り返し読んでみて、一連の流れが把握出来た時点で、この作品のテーマは「運命の出会い」なんだということに気付きました。

え?今さら?
とりあえず、はじめあの絵柄に圧倒されちゃったもので~。スミマセン。汗


日本に来てからというもの、どうしようもない孤独感に苛まれて来たヒロ。
惜しみなく人には愛を与えながら、どこかで真の情熱を持てないままにいたアンジー。
そんな他人には計り知れない“心の隙間”を抱えた二人。

彼らが出会った瞬間から惹かれあうのは、当然の成りゆきだったのかもしれません。

まあ、なんだかんだ言って“一目惚れ”同士の彼らに、とって付けたような理由はいらないのでしょうが。

これから時間を共に過ごすほど、ぴったり足に添う皮製のダンスシューズのように、互いの存在が掛けがえのない、心地いいものになっていくのでしょう。

そして、XXシーンでの筋肉ガッツリな肉体の絡みは迫力満点~!なのですが、エロだけでなく画面には不思議なやさしさが満ちているんですよね。
なんなんだろうか、これは一体…。

アンジーの艶っぽい仕草や表情にこまされてしまった、純情なヒロの気持ちもわかる気がします。

この雰囲気があるからこそ、読み切れたといえるんですが上手く表現できません…。
強いて言えば、アンジーの持つ慈愛が滲み出ている、って感じ?

でもって、アンジーとXXした翌朝、記憶がなくて素っ裸で頭を抱えるヒロが可愛いです。
こんな坊主でガチでムッキーな人を可愛いと思っている自分がいることに、筋肉に対する耐性を感じました。

もちろん、ス●タも新鮮な試みだったなあ。笑

あとはやっぱりおじ様!!
冒頭のアンジーを案じるおじ様といい、靴職人のおじ様といい、筋肉もいいけど、こっちも力入れて描いて欲しい!!
筋肉はちょっとなあ、と思っている方にも、こちらの「萌え」が発動する可能性が大ですよ。

ブエノスアイレス
そして、とりあえず映画『ブエノスアイレス』を観てみようか、という気になりました。
そんなわけで、岡田屋鉄蔵さんのこれからの活躍も楽しみにしたいです♪

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コメント

こんにちは~♪
『タンゴの男』、いろ~んな意味で目鱗というか、開眼というか…そんな1冊でしたね♪

私、筋肉は大丈夫ですけど、あんまり生々しいガチムチはビジュアル的に美しくないし~っと避けてたんですが…
岡田屋さんは、えすとえむさんとの合同誌で知りました。
そして、同人誌で幕末モノも描かれてる事を知って、そちらも読みましたし、ブログにもちょくちょく伺ってたので、初コミックスは愉しみにしてました。

ガチでムチで、ゴッツイ男たちの、何て純粋な事!
正直、元柔道の選手で坊主頭…苦手な部品だけで作り上げました状態…が、あんなに可愛く思えるなんて!
ガチムチな海坊主が泣きじゃくるシーンに、うるうる来るなんて!
淋しい男たちが出逢って、それが恋になるのは当り前で…とっても繊細な物語になってて感動でした。
アンジーとヒロのタンゴシーン、見たいですね!

『ブエノスアイレス』、観ましたよ…もう随分前なので、私も改めて観たくなりました。
レスリー・チャン……(泪)
いけるかも
西田東好きで、ユギ作品中で課長&立花カップルが一番な私には、これはぴったりかもしれません。・・・いや、どうだろう・・・。papicoさんお勧めの依田沙江美さんを検討中なのですが、合わせて買ってみたとしたら食べあわせ悪すぎるかもしれませんね。それもまた楽しそう。
季菜子さま、こんばんは♪
>岡田屋さんは、えすとえむさんとの合同誌で知りました。
なるほど!!…とても納得のいく組み合わせですね。
>幕末モノ
「局長」とか描いて頂いたら、他の追随を許さなそうですね~。笑 ぜひ見てみたいです!
>アンジーとヒロのタンゴシーン、見たいですね!
そうなんですよ~!表紙だけではもったいないですよね。その内小冊子企画とかやって頂いて、二人のそれから、も覗き見たいです。
>レスリー・チャン……(泪)
あの時の衝撃が昨日のことのように思い出されますね。もう、あれから5年もたつのですよね~。
そして何故だか『ブエノスアイレス』は観た記憶がないんです。結婚した年あたりの封切だったのでネコかぶってたのかもしれません。汗 でも、見ちゃったら『男たちの挽歌』も観なおしたくなりそうです。そして、ジョン・ウー監督つながりで『レッドクリフ』に続く、みたいな感じできれいにおさまるでしょうか。笑
こきちさん、こんばんは♪
>・・・いや、どうだろう・・・
う~~ん、たしかに、どうだろう・・・(-_-;)
物語に入れちゃえば、すんなり読めるし面白い作品だと思うのですが、そこまでのハードルがかなり高いかもしれません~。おじ様達も、所詮は“添え物”ですので~。汗
>依田沙江美さん
ご興味を持って頂けてうれしいです!お読みいただけるなら、シャレードの『真夜中を駆けぬける』 (勇気×昇シリーズ)から がおススメです~。依田さんの作品って、可愛い絵柄で時に「とんでも」な内容のもあるのですよ。私はそのあたりもひっくるめて、嫌いじゃないのですけど。汗 でも、くれぐれも食あたりはなさらないように、ご注意下さいね~(^_^;) 

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