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古街キッカ『オルタナ』(ミリオンコミックス)

この受けの可愛らしさがクセモノなんだよなあ。

ということで、古街キッカさんの『オルタナ』(大洋図書/ミリオンコミックス)を読みました!

オルタナ (ミリオンコミックス 10 Hertz Series 49)
―好きだから許す、許せない、許されたい―
嫉妬で内臓が焼けそう-
フリーターの笹岡美生には好きな相手がいた。幼馴染みの大学生・竹尾啓祐だ。
でも、啓祐は男が好きな男じゃない。ずっとそう思っていたのに啓祐に好きな男が!?
奪われるくらいなら、奪うほうがいい。
美生は啓祐の好きな相手を自分のものにすることに・・・
日常に潜む恋愛サバイバル!?

■初出■
「オルタナ」vol.1‐vol.5→HertZband.21‐25 2007-2008
「一月と三日後」→HertZband.26 2008
全体的に加筆・修正あり

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相変わらず素敵すぎる表紙の古街キッカさん最新刊。
やっと手に入りましたッ!!

1度は近所の書店で1冊だけ見かけておきながら、出掛けだったので帰りでいいやとスルーした数時間後には無常にも棚から姿を消していました…。
その後大きいところから小さいところまで、BLの扱いがある書店で探しましたがあまりの人気に品切れ続出で見つかりませんでした。
で、最終的にはネット通販に頼ったという思い入れ(執念?)のこもった1冊。

私の前からさらって行った比較的ご近所(であろうはず)の同士の方がどんな人なのか会ってみたい。
つーか、今後はチェックしていた本を見つけたら、即買いすることを誓います!

さて、古街さんの3冊目のコミックスです。
全体に漂う独特の雰囲気は相変わらずです。
この作品がこれまでの中で1番好きかもです。

サラリとした描写の内側でうずまく、ドロリと濃い感情のベタつき、がとても印象的な作品でした。


【オルタナ】

本当に好きな相手が居たら
なりふりかまってらんない時もあるだろ


ゲイの笹岡美生(ささおか・みき)は、幼なじみの大学生・竹尾啓祐(たけお・けいすけ)に密かに恋心を抱いていた。これまでずっと「男はねーな」と言って来た啓祐がある日気になる相手として美生に紹介したのは、あろうことに男の後輩・千葉康平(ちば・こうへい)だった。
それまでは自分の気持ちを抑えて親友という立場に甘んじていた美生だったが、異性ではなく同性に惹かれたと告白する啓祐に対して鬱屈した感情を抱く。
千葉に自分と同じ匂いを感じた美生は、ある日啓祐に内緒で千葉を誘い出して…。

* * *

とりあえず…
ありがとう!リバーシブル!
って、いきなりスミマセン…。
ニッチな需要らしく、ほかであまりお見かけしないので…。
でも、もしかして千葉とは本番はなし…なの…?汗

さて。

「恋愛モノの醍醐味は三角関係にある」、とは先日友人との会話に出てきた言葉です。

「二点間を結んでもただの線ですが、そこにもう1点加えると面になります。そういうのってぐっときます」

そう古街さんが見返しに書いてらっしゃいますが、まさにそうですね。
でも、恋愛は二人でするもの。
否応無く「alternative」=二者択一を迫られるのです。


恋をすると、人はどうしようもなく利己的になってしまう。
このお話は登場する美生、啓祐、千葉の三人が三人とも、自分の想いに振り回されて、挙げ句誰かを傷つけることさえ厭いません。

啓祐を渡したくないばかりに自分を偽って千葉を誘う美生。
千葉に対して、無自覚に美生への想いを重ねていた啓祐。
美生の気持ちに気づき、啓祐に嫌がらせのメールを送った千葉。

だけど、恋にとらわれた三人の愚かしさを、きっと誰も笑うことは出来ません。
「人を好きになる気持ち」は、バカバカしいくらいに真剣なほど、切ないものですから。

恋の渦中にある当事者ならば、こういう状況にリアルに共感できる。
だからこそ広く支持される作品になるだろうと思います。

で。

千葉に対してはあくまで攻め気でエロカッコイイ彼氏ッぷりを見せてくれた美生が、啓祐の前だと非常に保護欲をかき立てられる受けに転じるところがとてもよい。

啓祐が自分の想いを美生に伝えようとした時の、慌て方がことのほか印象的です。
友だちならば一生別れることはないけれど、恋人だったらいつか別れてしまうかもしれない。
一瞬そんな恐怖が美生を支配したのかな、と思ってみたり。

ともかく、恋が成就してからの美生の可愛らしさは格別です!
そもそも古街さんの描くセンターパーツのナチュラルボブって言うのがかわいすぎなんですよね~♡
おっと、サラッとした黒髪フェチが全面に出てしまった発言…。スミマセン。
あと、一瞬だけ美生のボクサーパンツが消えてるシーンがあるかと思うのですが…
気のせいじゃないですよね?汗

それにしても。

言ってしまえばあまりに可哀相な当て馬でしかない千葉(失礼)ですが、可愛い顔して度量の大きい男です。
辛い恋を乗り越え、成長して、どうかいい攻めになって下さい。笑

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『オルタナ』古街キッカ
『オルタナ』  古街キッカ/著  大洋図書ミリオンコミックスHertZシリーズ (2008.10)  Amazon / 楽天 フリーターの笹岡美生は、幼馴染の竹尾啓祐に片想いをしている。啓祐は美生がゲイであると知っていてずっと付き合いの続いている気の置けない親友だ。この...

コメント

こんばんは。TBPからきました。

私も好きな作品なので、papicoさんの感想にウンウン頷きながら読ませていただきました!
私もほとんど同じ感想です~。

恋愛ってきれいごとじゃないんだなあって実感しました。
わざわざBLのなかで生々しいものを見せられて、でもそれが不快じゃなくて共感できる、古街さんの確かなストーリーテリングの力を感じましたね。

私は千葉は可哀相じゃなかったです。彼もしたたかなひとだから、可哀相って思われるのは心外そうな気がします。
でも、今後この恋の痛みを糧に、いい攻めになりそうな気がしますね(笑)

TBさせてください。よろしくお願いします。
秋月さま、はじめまして!
TBとコメントをありがとうございます♪実は、貴サイト様にはいつもひっそりとお邪魔しておりましたので、大変うれしいです~!

>古街さんの確かなストーリーテリングの力
そうですよね~。これからが楽しみな作家さんが増えてうれしいですよね!それと古街さんの描く透明感のあるキレイな人物が、実は内側が非常に情熱的…というギャップも大好きです。笑
それではこちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします!

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