HOME>[感想]舞台・展覧会・イベント

神保町ブックフェスティバル関連イベントで三浦しをんさんに会いに行く

今日、はじめて三浦しをんさんを生で拝見することができました~♪

それは第18回「神保町ブックフェスティバル」関連企画として、共立女子大で開催されたセミナー「読むって楽しい~ことばの力~」でのこと。

先月新聞に申し込み要項を発見して即メールで応募したら、ありがたいことに当選のハガキを頂いたので、いそいそと竹橋まで出かけてきました~!

パネリストは三浦しをんさんと、岡部隆志教授(共立女子短期大学文科)。
コーディネーターとしてズ○ム・イン朝!でお馴染みの橋本五郎さん(読売新聞特別編集委員)もご出席されていました。

しをんさんはひと言で言えば「頭がいい人」って印象。
そして、橋本五郎さんは好々爺然な雰囲気が前から好きでしたが、今日でもっと好きになりました~!

行ってよかったです!
では、詳細は折り畳みます~。


会場は共立女子大本館の地下1階の階段教室。

13:00の開場直後に到着したところ、案内係の方が「前の席からつめて!」と大声で指示していたので、素直に2列目に陣取ってみました。

久しぶりに階段教室に足を踏み入れて、ちょっと学生に戻った気分でしたが、周囲はけっこうお年を召した方も多くて、なんだか違和感が漂ったり…。
そんな中、自分も含めてしをんさん目当て?と感じる女性は…1割位だった気がします。(あくまで当社比)
隣の隣の席の女性が、しをんさんの作品を読んだことが無いと言った隣席の方に、一生懸命エッセイの面白さを語っていたのがいたたまれなさを感じつつも、面白かったです。

さてセミナーは開始時間の13:30ぴったりに始まりました。
最初に登場した しをんさんは黒のカーディガンにナイキのスニーカーというラフなスタイル。

印象は写真そのままな感じでしたが、ちょっと意外だったのは「眼鏡っ娘」だったこと!
これまで眼鏡姿のお写真を見たことが無かったので、なんだか新鮮でした~。(ちなみにセル眼鏡でした)

今回のセミナーのテーマが「講師の先生方が読書体験に触れながら本の魅力やことばの力をはぐくむことの大切さなどを語り合い、2010年の「国民読書年」に向けて読書推進の国民運動を呼びかける」ということで、しをんさんと岡部教授、そして橋本五郎さんがそれぞれ数冊ずつ『推薦本』を提示。
その本の内容を踏まえつつ、セミナーは進行して行きました。

しをんさんがおじ様達に囲まれて紅一点だったこともあるのでしょうが、橋本五郎さんがお話をしをんさんに振って、さらにその回答を上手くまとめて岡部先生に振って、さらにご自分の意見を述べる…。
そんな流れで2時間はあっと言う間に過ぎてしまいました。

推薦本の内容を軸として、宗教から民俗学的なシャーマニズム、また子どもを本好きにするにはどうしたらいいか、小説はどうやって書くのか、ケータイ小説についてどう思うかなど、お話は多岐に渡っていました。

その中ですごく印象に残ったのは、「本について語りあうことは大切だけど、つまらないと思ったことは自分の中に止めておくべきだと思う。面白くないと言ってしまって、誰か他の人がその本に出会う機会を潰してしまうことは良くない」(メモはとってないので、だいたいこんな感じ)とのしをんさんのご意見でした。
以前も同趣旨のことを何かのエッセイに書いていたように記憶しますが(具体的には思い出せないんですけど…汗)、それは「自分の作品が悪し様に言われた時のショックがルサンチマンとなって自分の中にあるからなんですけど」と、笑ってらっしゃいました。

また小説を書いている時には、「誰かに書かされていると感じることもある」と仰っていました。
「小説を書くのは日記や手紙の延長のようなもので、慣れでもある。ただ、書きたいという衝動に突き動かされはする。」とも。

で、笑えたのが、この企画自体が“読書推進”を目的としたものであるのに、しをんさんが「読みたくない人には無理強いしなくていい。」と繰り返し仰っていたこと。
「こう言っちゃうとこの会の趣旨が根底から覆されますが」と言いつつ、2回は言ってました。笑

しをんさん自身が読書に親しんだきっかけは、親ごさんに本を読み聞かせてもらったことだとのことで、自分で読み出して本ではじめて面白いと思ったのはリンドグレーンの『長くつ下のピッピ』だったそう。
そんなところはなんだか普通の女の子なんだわ~、とちょっとホッとしてみました。笑

で、さすがにこの面子ではBLには触れないだろうと思っていたら、推薦本にケストナーの『飛ぶ教室』を入れていて、そこのくだりで「寮監の先生が世捨て人みたいな先生と怪しくって、なんか人間関係が変なんですよ。あんまりこれを言うと怒られるんですけど。児童文学なんで。まあ、純粋に文学を突き詰めたら人間関係が変になっちゃったって感じだと思うんですよね。」と言ってました。笑

今回の出席者は3人とも「本を読むことを仕事にしている」人だったので、真摯に本に向き合う姿がとても印象的でした。
本を読むことは「新しい世界に出会うこと」だと仰ったしをんさんの言葉には、他のお二人も大きく頷いていましたよ。

それから、橋本五郎さんが仰った「鳥の文学」と「虫の文学」というお話も印象的でした。
世界(事柄)をずっと高いところから大きく見て書くのが「鳥の文学」(例:司馬遼太郎)で、間近に見えるものを細かく書くのが「虫の文学」(例:山本周五郎)だそうです。
そして、その両方をやってのける作家が塩野七生さんだと仰っていました。(例:『ローマ人の物語』)

そして、ぜひ読んでみたいと思った1冊は丸山健二著『水の家族』。
岡部教授もしをんさんも、「これは傑作!」と言い切っていました。

岡部教授は「本を読むのは25時間目のこと」と仰っていました。
「人間は本なんか読まずに24時間生きればいい。でも、本を読む25時間目をどうにかして捻り出そうとする。そして、その時間が大切なんです」と。

なーるほどー!と思ったんですが、私なんて正直ご飯を作る間も惜しんで本を読んじゃうこともあります。でも、そのために日常でおざなりになっていることも多いのです。反省。
人間が3時間睡眠でも大丈夫な生き物だったらいいのになあ。

帰り道々、そんなことを思った読書の秋でした。

この記事のトラックバックURL

http://lovecomix.blog89.fc2.com/tb.php/451-c65b06af

コメント

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: web*citron, ARCHIMIXDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


FC2Ad