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「ハチミツ浸透圧」(角川ルビー文庫)崎谷はるひ著/イラストねこ田米蔵

崎谷はるひさんの「ハチミツ浸透圧」(角川ルビー文庫/イラストねこ田米蔵)を読みました!

ハチミツ浸透圧

イマドキの高校生・宇佐見葉(うさみよう)が、まだ幼かった中学生の頃、たった一度だけキスをした相手・矢野智彦(やのともひこ)は、高校生になってからすっかり極上の男になってしまい──
崎谷はるひが描く、正統派純情ラブ・ストーリー!



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や~、念願だったこの作品。
やっと読みました!

続編である「カラメル屈折率」(感想はこちら)を近所の図書館のティーンズコーナーで偶然見つけて、十数年ぶりにBL小説を読み、その内容の過激さに絶句…。

そしてこの「朴念仁天然ムッツリ攻」x「超絶乙女受」のカップルがどんないきさつでできあがったのかを確かめたい一心で(爆)、このかなりえっちい表紙を清水の舞台から飛び降りるつもりで書店員さんに差し出しましたとも!!

店員さん(男性・推定30代後半・眼鏡に小太り)の視線がちょっと痛かった(気がする)。
ふ。
でも、これでなにも怖いものはないね。

この作品で矢野のハイパー天然ぶりに振り回されて、宇佐見の乙女っぷりが急上昇したことを発見しました!



ねこ田米蔵さんの描くこの表紙、本当にすごいエロいんです…。

こら~、矢野!!涼しい顔してどこに挿れてんじゃいっ!!

数々のBLコミックを堂々と購入してきた私でさえも、さすがに躊躇致しました。
しかもこれ、角川さんの意向でイラストの下の部分があえてカットしてあるってご存知ですか?
ねこ田さんのサイト「コメヤ」でその全容がご覧いただけるので、興味のある方は要チェックです!

それにしても「印刷された時に、大人の都合で下の方がだいぶ切られてしまったので全部載せてみました。」ってねこ田さんのコメント…。
そりゃ~、角川さんの判断(大人の都合)が正しいですって!!
だって、そのままのイラストじゃあ絶対に店頭購入率が下がりますから!
あ、でも、これで「真の腐女子」の度合いが測れるというものかも。←測ってどうする


実は正直申しまして私、ねこ田さんの絵があまり好きではないのですが(すみません)、この小説の場合はねこ田さんの描くこの二人のイラストがとても作品にマッチしていて、挿絵が登場するタイミングも文句なし!
ちょっとイライラしちゃう程の矢野の朴念仁ぶりと宇佐見の乙女っぷりを、見事によい方向に描いてくれて高感度5割増し位にしてくれている気がします。

小説って、挿絵が作品に与える影響の割合が大変高いのですね。
特に「BLにおいて」は!!

さて。

「ひいん…」(注:宇佐見くんの泣き声です)
「うっさい!触るな……っ!あっちいけ、ばか!」(注:矢野に対しての宇佐見くんの台詞です)
「……う……っひ、ひい……うええー……っ」(注:くどいようですが泣き声です)
「うそだもんっ……!」(注:またまた矢野に対しての宇佐見くんの台詞です)
以下えんえんとこんな感じが続く…。

これ、告白後もあまりに素っ気ない矢野の態度に、自分にはやはり気がないんだと思い込んだ宇佐見くんが矢野の部屋で言い争いになってるシーンなのですが。

う~む。
宇佐見くんたら、この頃から相変わらずとっても乙女。
とはいえ、いかがなものか??この台詞!?
こ…子供??

クラスメイトや、秋月さん(成績よし、顔よし、スタイルよしの3よし娘。矢野に告って見事に玉砕する当て馬な女の子。)に対してはけっこう今時の男の子っぽい話し方なのに、なぜに矢野の前だとこうも乙女化してしまうのかしらん。

あまりに矢野が好きだから!?
若い二人の不器用な恋だから!?
これが崎谷ワールドだから!!??

いえ、どうやら崎谷さんが高校生カップルを書く事自体珍しいことのようですので、最後のはきっと違いますね。

となると…
矢野~~!!

原因はあなたのせいです!!
あなた無口・無表情・無リアクションすぎ!!
コミュニケーション能力が欠如しすぎていて、心配になっちゃいますよ。
何も言葉にせずにわかってもらおうなんて、宇佐見くんに甘えすぎ!!
これじゃあ、ダダもこねたくなるって。
さすがに宇佐見くんが可哀相になりましたよ~。

恋愛してる時って、どんなに近くにいても相手の気持ちを確認しないと不安でいられないのに、矢野はいつも自分ひとりで完結しちゃってるところがあります。
でもそれがこの作品のスパイスであり、宇佐見のドキドキハラハラの一喜一憂する気持ちに同調出来たら、このカップルの恋を応援したくなるんでしょうね~。

注目の初Hでは宇佐見くんのリードを途中でかわし飛ばしまくる矢野のムッツリすけべぶりがいかんなく発揮されていて、とてもよかったです!笑
このヒト純情生真面目タイプなのか、猪突猛進野獣タイプなのか、危うい線上を行ったり来たりでほんと目が離せません~~!!
個人的には矢野が押入れから出した「包布タイプのシーツがかかった布団」、という一文のあまりのリアルさに爆笑してしまいましたが。

まあ無事に?念願の初Hも終え、男になった矢野。
普段己を律しすぎているだけあって、一度タガが外れるととことんいきます。
いっちゃいます!!
今後ますますのケダモノ…いえ、男らしさで言葉足らずながらも宇佐見をメロメロにしちゃうわけですが、その様子は「カラメル屈折率」で存分にご堪能ください。

そうそう。
今年2月に『ハチミツ浸透圧』『カラメル屈折率』に続く、第3弾が発売になっていましたね。
それがこれ、『チョコレート密度』!
宇佐見くんの初♂体験の相手・城山とそのバイトの雇い主・風見が主役のお話です。
なんかこの「攻」風見が超ドSらしく、それだけで私はひいてしまってます~。きっと読む勇気は出ないかも。
あ、でもまた図書館にあったら借りてしまうかも。
でもこんなのまであったとしたら…K市中央図書館の「ティーンズコーナー」がかなり怖いです!!

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