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山口美由紀『タッジー・マッジー』全3巻(白泉社文庫)

山口美由紀さんの「タッジー・マッジー」全3巻(白泉社文庫)を読みました!

タッジー・マッジー1タッジー・マッジータッジー・マッジー3

人には言えない秘密がいっぱいのロッテは、わけあって「モーゲン」という小さな町に1人っきりで越してきた。でも、大家カロリーヌばあさんの口車に乗って借りた家は電気も水道もないとんだボロ屋。おまけに幽霊が出るというウワサまであって…。そんなある日ロッテは秘密の力を大家の孫・リヒトに見られてしまう。この町を出て行く決心をしたロッテだが、彼女と同じ不思議な力を持つシルビィの存在が気になって…!?
(文庫1巻あとがきより)

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『タッジー・マッジー』ファン待望の文庫化です!
この作品は1992~94年に「花とゆめ」に連載されました。

山口美由紀さんのキラキラ、ふわふわした繊細な絵柄とファンタジーが大好きな方にはたまりません。
文庫の表紙が1巻から3巻までそろうと、洒落たストーリー仕立てになっていてとても素敵です。
他の作品ではあまり見かけないこの演出、とってもGOOD!
まるで作品中の二人の距離感のようですよね♪
表紙を書き下ろした山口さんの、この作品を愛する気持ちが伝わってきます。

前作『フィーメンニンは謳う』(白泉社文庫/全2巻)(感想はこちら)での人気者、シルヴィのための作品とも言える『タッジー・マッジー』。

シルビィファンばかりでなく、魔女・妖精・ドラゴンなどの単語に反応してしまう方は必見です!


こちらは『フィーメンニンは謳う』(1990~91年「花とゆめ」に掲載)の続編ですが、内容はまったく独立したお話といってもOKなので『タッジー・マッジー』だけでも楽しめなくはないと思います。
でも、可能ならやはり『フィーメンニンは謳う』を読んでからこちらを読むのがオススメ!
シルビィへの思い入れが断然違ってくると思うからです。

『フィーメンニン~』連載当時は、女子の人気はユリウス派とシルビィ派にすっぱり分かれていたことでしょう。
でも、シルビィがユリウスにリーナを潔く?譲った時点で、同情票が一気に増えたはず…!?
きっと山口さんもそんな不憫なシルビィに、もう一度日の目を当てたやりたかったのだと思います。笑

ちなみに私は断然シルビィ派♪
だって、金(もしくは銀)髪ロン毛の王子様タイプに弱いんです~。
だからシルビィが出ずっぱりのこの作品には大喜び!
『フィーメンニン~』の時よりも筋肉量2割増、さらに(ある理由から)無口で、少し陰のある大人っぽさが加わったキャラに育ってるのも◎です。

さて。

前作の『フィーメンニン~』のリーナに引き続き、今作の主役ロッテもたいへんな訳ありの女の子。
昔は魔女と人間が共存していたというモーガンの街に彼女が偶然やって来てから、かつて街に大きな災いをもたらしたと言われる魔女ルルーの復活劇がからんで大騒ぎが巻き起こります。
そこに現れたのが妖精界を飛び出して来たマリーンと、それを追って来たシルビィ。
はじめは紛失してしまった(!)マリーンの体を捜すため、後には魔女ルルーの復活を阻止するために、ロッテの大家のカロリーヌさん、そしてその孫のリヒトも加わって物語は進行します。

ロッテの放浪のいきさつ、魔女ルルーの復活劇、マリーンの恋の行方、シルビィとリヒトの恋の鞘当、ロッテとマリーンの女の友情、リヒトの秘密、ルードヴィヒとザヴィニー先生の関係、ロッテとシルビィの気持ちの変化など、さまざまな物語を含めつつお話が展開します。
ファンタジーならではの魔女・ドラゴン・妖精などのモチーフの使い方も実に上手!

根底に流れるのは『フィーメンニン』と同様、「ヒトとそれ以外の存在の共存」ですが、可憐で可愛らしいながらも安定した画力の絵柄、しっかり細部まで練られたプロットで、大人も十分に楽しめる壮大なおとぎ話に仕上がっています。

そして、ただ甘いおとぎ話というだけでないのが、この作品の素晴らしさ。
ロッテとお母さんの関係は最後まで切なくやり切れませんし、リヒトの持つ秘密も唐突のようでいて必然、ルードヴィヒに至ってはその最後は涙なくして語れません。
そして、なんと言っても魔女ルルーがザヴィニーに示した永遠の愛の形には号泣です!!

魅力的な登場人物と、ミステリー仕立ての筋書きは最後まで飽きさせません。
シルビィがちゃんと幸せになるラストにも大満足。
途中、ちっちゃくなったロッテをおぶっちゃうなど「やっぱりシルビィはロ○コンだったのか!?」と頭を抱えたくなるシーンもいくつか登場しますが(だって、どう見たってマリーンの方がいい女なのに。なんせ『フィーメンニン』の冒頭ですでにリーナにロ○コン呼ばわりされてるしね…)、事件が解決の後は止まっていたロッテの時間もちゃんと進み出して問題は解決!
素敵な女の子になってます~♪
よかった、よかった!!
願わくば、ロッテの時間が一気に進みすぎないことを祈るばかり。笑
3巻の巻末の山口さんによる描き下ろし番外編「12年後に描くエピローグ」も必見!赤面するシルビィの可愛さは見ものですよ。

もしも私に娘がいたのなら、この作品を読んで一緒に感想を語りあいたい!!
しばらくはこの作品の余韻を愉しむために、3冊の表紙を並べておこうと思いました。

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