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三浦しをん『シュミじゃないんだ』(新書館)

三浦しをんさんの『シュミじゃないんだ』(新書館)を読みました。

小説ウィングスに連載していたBL解説(?)エッセイです!
イラストは、あとり硅子さん。

シュミじゃないんだ
シュミじゃないんだ
posted with amazlet on 07.03.13
三浦 しをん
新書館 (2006/10)
売り上げランキング: 6502


ボーイズラブ漫画にまみれた日常。で、ボーイズラブ漫画って…ナニ!?新・直木賞作家による、愛してやまぬボーイズラブ漫画についてのエッセイ。書き下ろしBL小説「夏の思い出」を収録。

-----------

発行以来ずっと気になっていながら躊躇していたこの本…やっと読みました。

躊躇していた割りに読み出したら面白くて、やはり一気に読んじゃいました。

こちらは三浦しをんさんが2001年から4年半に渡り、小説ウィングスに連載したエッセイです。
BLを愛しつくしている方だからこそ、書けたものだと思います。


「これ読んだら、絶対にまた作家買いしちゃうよ…!!」
ってわかっていたから、読むのを我慢するつもりだったのに、やっぱり我慢仕切れませんでした。

でも、いいんです!

我が辞書に後悔の文字なし!

こうして新たなる大陸を求め、BLコミックスの大海原へと船を漕ぎ出すことになったとさ。
どんぶらこ。笑




まずは【目次】をご覧下さい!

シュミじゃないなら、なんだんだ?―まえがき―

第一章「きみには見えるか?あの星が」/鳥人ヒロミ『成層圏の灯』
第二章「銀河の果てまであなたとともに」/依田沙江美『真夜中を駆けぬける』
第三章「幸せを探す銀河旅行」/よしながふみ『ジェラールとジャック』
第四章「チャック全開の星間探査」/語シスコ『ラブ&カタストロフィー』
第五章「いよいよ地球に帰れぬ覚悟を決める隊員たち」/山田ユギ『俺は悪くない』
第六章「さびしい花の咲く美しい星」/紺野けい子『愛の言霊』
第七章「団体生活は広い宇宙への第一歩」/高井戸あけみ『ブレックファースト・クラブ』
第八章「コロニー「唐獅子牡丹」開発事業団」/宮本佳野『Are You Enemy?』
第九章「ツチノコ探査マシーン投下」/石原理『少年は明日を殺す』
第十章「この星は乾いているようでいて、実は…」/鹿乃しうこ『ブルと歩けば』
第十一章「きみだけに伝えよう、この星の真実を」/藤たまき『プライベート・ジムナスティックス』
第十二章「禁断の惑星」/京山あつき『仮面ティーチャー』
第十三章「神の光臨」/新田祐克『春を抱いていた』
第十四章「宇宙ボーイズラブ開拓公団勤務」/西田東『奪う男』
第十五章「どこにあるのかホーム・スウィート・ホーム」/深井結己『きみが居る場所』
第十六章「宇宙全権大使になる資格」/芳崎せいむ『永田町一丁目七番地』
第十七章「異世界へ発進!」/門地かおり 『告白の言葉のない国』
第十八章「旅はどこまでもつづく」/傑作BL漫画を一挙紹介

たぶん愛なんだと思う―あとがき―

…すごいです。

すべての作品に対し(上記掲載作品以外にも)、深くするどく洞察し、すべての章に新たに追記まで添えて下さっています。

世の中に、こんなにもボーイズラブ(BL)を愛して止まない人がいらしたんですね…。
それもここまで堂々と!!

しをんさんのBLに対する姿勢は、まさに「シュミじゃない」ことがよくわかりました。
だって、それで1冊の本を出してしまうくらいですから…もはやその探求行為は「お仕事」です!

しをんさん、素晴らしい~~!!

私もかなりBLが好きとの自覚はありますが、赤裸々に語り合う友人はたったの1人(や○いの師匠Hちゃん)だし、家族にはもちろん内緒にしています。
(最近衣装ケースに納まりきらないBLコミックが無造作に紙袋に突っ込まれて、押入れの半分をふさいではおりますが…。ばれんのも時間の問題か!?)

だけど、面白い作品、よい作品に出会ったら誰かに伝えたくなるものじゃないですか!?
その抑え切れない気持ちを、ここ(ブログ)で叫んでおる訳なのです。

あ、だから漫画感想とか言いながら、「BL率」の割合が高いのか。
今さら気づきました。汗

さて。

さすが、直木賞作家のしをんさん。
ただのBL好きな人がうるさく愛を叫んでいるだけではありません。
(ああ、自分の耳に痛い…)
各回「お題」を設定し、それにあった作品を取り上げ、深く考察していらっしゃいます。

例えば

「リバーシブル」…鳥人ヒロミ「成層圏の灯」シリーズ
「純愛」…依田紗江美「真夜中を駆けぬける
「ハッピーエンド」…よしながふみ「ジェラールとジャック
「セックス」…語シスコ「ラブ&カタストロフィー
「友情と恋愛」…山田ユギ「俺は悪くない」(感想はこちら
「BLにおける女の子の存在」…紺野けい子「愛の言霊

等々、等々…。

「ふむふむ。わかる、わかる!!」とはげしく頷いた項もあれば、「へえ、そうなんだ~」と感心したり、または「それはちと違うんじゃないか?」とツッコミを入れたり、読んでいてなかなか忙しかったです。

紹介された作品の6割(おおよそだけど)は持っていたり、読んだりしたことがありましたが、その他は未読!!
ガガーーーン!!

ついつい作家読みしてしまう性と、絵柄がどうだこうだと言っていたせいで、面白い作品をかなり取りこぼしているのだな~、と実感。
食わず嫌いはやめにして、どんどん自分の間口を広げていくことを誓いました。

ところで、このエッセイで一番笑え、かつ共感したのはやはり新田祐克さんの『春を抱いていた』を紹介している「十三章 神の降臨」。←この副題に激しくうなずきました!

ちょうどここ数週間、どっぷり新田作品に浸かっていたので、より過敏に反応している向きもありますが、なんと直木賞作家(しつこい)のしをんさんに

語るべきことがありすぎて、私の筆力が及ぶかどうか激しく不安

と言わしめております!

そうなんです!

ツッコミながら読んでも、真剣に読んでも、『春抱き』はパーフェクトな水準にある

しをんさんの言う、まさにそれ!!
そこが多くのファンをがっちりつかんで離さない理由なのですね。
だからこそ、彼らの一挙手一投足にこんなにも魂を奪われるんですね!
はーはーはー。ひゅい~。←額の汗をぬぐってみた

岩城さんと香藤に欠けているものについて、私とあんちゃん(しをんさんのお友達)の意見が一致していた点で溜飲が下がりました。笑


巻末にはしをんさん初のBL小説も収録されていますが、こちらは正直…絵的に想像できませんでした!
すみません。修行不足で~~。汗汗

だって、還暦前っていったら、オヤジというよりももうおじ○ちゃんじゃないの!?みたいな…。

高校教師と生徒ってカプはツボですが、受(てないけど)が年上過ぎ!!
それにしても「萌え」のポイントってほんと人それぞれなんだな~と、再認識。
そんなわけで、こんなところでもBLの奥深さを感じた次第です。

なにはともあれ。

この本は世の中の多くの同士にとって必読の書だと思います。
BL初心者の方にとっては最高の指南書であり、かなりのBL通の方の期待にもしっかり応えてくれると思いますから。
さらにBLに関心のない人には「そんなに言うならちょっと読んでみようかな」って気にさせるので、きっとまたお仲間が増えちゃいますよぅ。

だって、BLにはBLでしか表せない世界がある。
だから私は今日もBLを求め、読み続けるのです。

---------------

この本を飾るのはあとり硅子さんのイラストです。
あとりさんは2004年7月6日、ご病気のためお亡くなりになりました。
途中からイラスト部分が白紙になってしまうのが、とても悲しいです。
あとりさんは私とほぼ同年代、奇遇なことに新田祐克さんもそうだと思います。

「シュミじゃないんだ」では2人の主人公が一つの台詞のないままに、楽しい日常を送っている様子が描かれます。
キラキラとした繊細な美しい線で描かれた明るく可憐な表情、思わず微笑んでしまうその仕草…。
いつまでも見つめていたい心が温まる作品ばかりです。
その才能を惜しみ、心からご冥福をお祈りします。

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