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山田ユギ『誰にも愛されない』(リブレ出版/ビーボーイコミックス)

記念すべき第1回の記事は、悩んだ挙句に先日リブレから出版された山田ユギさんの『誰にも愛されない』(リブレ出版)にしたいと思います!
1回目にBLを選んでしまった時点で、今後もBL中心で書いてしまいそうですが…。

さて、熱烈なファンの多いユギ先生なので、ご存知の方も多いと思いますが、絶版になったビブロス版『最後のドアを閉めろ!2巻』に最初の2話が収録されています。
私はコミックス派なので、「誰にも愛されない」の続編があったことすら知らなかった!
すみません。汗

だからリブレのHPで、今作が出版予定と知った時は、それはもう興奮でした~!

誰にも愛されない (ビーボーイコミックス)
―男子20代後半、恋や人生に惑い惑わされ…男の苦悩を食う―

古書店経営・日下、他人に興味が無い男。
一方、営業が天職の熱血・飯島。
二人は大学時代の知人で、葛藤の相手で、今はやっと恋人同士♡
逆の個性がぶつかり合う時、「恋」という火花が散ったのである――。
描き下ろし1話を含め前編ゴッソリ大収録!


■初出一覧■
『誰にも愛されない』
act.1/MAGAZINE BExBOY(’03年4月号)掲載
act.2/MAGAZINE BExBOY(’04年4月号)掲載
act.3/MAGAZINE BExBOY(’05年10月、11月号)掲載
クリスマス編/MAGAZINE BExBOY(’03年4月号)掲載
act.4/MAGAZINE BExBOY(’06年4月号)掲載
act.5/MAGAZINE BExBOY(’06年8月、9月号)掲載
act.6/描き下ろし
※コミックス収録にあたり、大幅に加筆

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ということで、
この作品の魅力はなんと言ってもクールビューティーな日下くん♪
飯島(なぜか呼び捨て)と恋に落ちていく過程がとても素敵です。

この作品で私は自分の新たなパーツ萌えを発見しました。

それが「足裏」萌え。

そもそも学生時代の同期で、当時女がらみでの因縁もある二人。
仕事を通じて再会するのですが、飯島が持ち込んだチェコの作家の原稿を翻訳中の日下くんの後姿に飯島が熱い視線を送る…というシーン。
その視線の先には、日下くんの交差して覗いた裸足の足裏が!

色が白くてすんなりと華奢な骨格の日下くんをひとコマで印象付け、最終的にはact.2の飯島の「足首つかみ」に繋がる素晴らしいカットです。

ユギ先生、素晴らしい!!
どうやったらこんな「萌え」シーンを思いつくのでしょうか…。

他にも、うさぎの髪留め(一時、これはどこから来たのかが話題でしたよね。新刊でそのナゾは明かされます。)、猫舌、佐々木さんとの囲碁…などなど、日下くんのキャラ設定には「探せばいそう!こういう人!」っていう感じがなんともたまりません!←いないけど。

さつきちゃんとのエピソードも、日下くんの「人となり」を印象付けるのにとても効果的。
ユギキャラにはめずらしく、健気で控えめな女性キャラのさっちゃんには同性からも多くの同情が集まるでしょうね~。

あくまでクールで他人に無関心だった日下くんの感情温度がどんどん上がって、飯島との恋愛に発展していくさまには、読んでいるこちらもとてもハッピーな気分になります

でも、日下くんの存在に隠れてしまって飯島の印象が薄いような気がするのはなぜ!?

よく見ると、ドアシリーズの本田並みにいい男。
手にする新聞は競馬新聞だろうな、と思わせるおっちゃんくささ。←でもちがう
すっかり近所の子にも見抜かれてます。笑

いつもクールな日下くんに対し、飯島の額には常に青筋が!
血の気の多いキャラがユギ作品にはかなりいますが、ここまでいつも「」マーク付っていうのも、めずらしい…。
言葉で確認するよりも、直接体で確認しちゃう直球ぶりがまた漢らしいです。
でも、その熱さがあるからこそ、日下くんの心を溶かすことが出来たのよね。


それにしても、この新刊がまた分厚い!!
全308ページ!片手では読めません!
ちなみに値段は¥743税別!!
別カップルでの書下ろしがまるまる1話入ってるから、それもあたり前。

こちらは日下くんのチェコ留学時代のルームメイト、天然タラシの長谷川(これも呼び捨て)の恋のお話です。
ここで登場した変形おしゃれ眼鏡&トーン髪の上野さん(こちらはさん付け)も、いい味でてます!
いかにも「受」な見かけなのに、性格は男前ってところが笑えました。
そしてやはりお約束、長谷川よりは3つ年上です!

日下くんへの秘めた恋心に上野さんの登場によって気付く長谷川ですが、気づいた時にはもう失恋してるって…悲しいですよね~。
「あるよ、あるよ!こういう時!」
と、一気に長谷川よりになってしまいました。

すったもんだの挙句に出来ちゃうこの二人にも、ずっと幸せでいて欲しいです。

ユギ作品はギャグ、シリアス、そしてエロのブレンドが絶妙!
やはり上手い!

このところ過去の作品に書下ろしが加わっての再販(文庫版「俺は悪くない」感想はこちら)が続き、「絵が違っちゃたね~」、とか「すっかり作風が安定しちゃってね~」、なんて声も漏れ聞こえますが、それでもいいんです。
いいものはいいんです。

今までの作品は最近やっとコンプしたので、また思いつくままに感想をのせたいと思います。


【2008.3.12追記】

「誰にも愛されない」ドラマCD(感想はこちらです)が発売されるにあたって、原作を久しぶりに押入れ(結局押入れの段ボールにありました!汗)から引っ張り出して読んでみました~!

やっぱり飯島は暑苦しく、日下は超絶に可愛かった!笑

無愛想・合理的・なにはともあれマイペース、な日下克弘・27歳。
はたから見ると冷血漢とも見える自分の性格を「冷たい石を抱えている」と自覚し、心密かに劣等感を抱いて生きて来た男です。

そんな日下の心を溶かす唯一の人間が飯島なのですが、やっぱり熱血バカとも称されるほどのこの熱さがあってこそ、二人は魅かれあったのだろうとしみじみ噛みしめてしまいました。

しかも、飯島は以前は単に「嫉妬深いヤツ」なイメージだったのですが、今回読み返してみて「動物的勘」を発揮しまくって長谷川を威嚇していたことに改めて驚きました。
このキャラクター造形の上手さが、作品の面白さを引き立ててくれていますよね~。

今回、一緒にしまってあったビブ版の「最後のドアを閉めろ!」2巻あとがきをパララ~とめくってみると、ユギさんは「小難しい受けと単純な攻めのカップル」がお好きだそうで・・・。
な~るほど~、と改めて納得した次第です。

やっぱり面白いユギ作品!
これからもずっと愛していきたいと思います。

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