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末次 由紀 「ちはやふる 1・2」 (Be・Loveコミックス)

何度読み返しても読み飽きない面白さですよ~!
ということで、末次 由紀さんの 「ちはやふる」 1・2巻 (講談社/Be・Loveコミックス)を読みました!

ちはやふる 1 (1) (Be・Loveコミックス)
その札は、きみがくれた情熱。
百人一首競技かるたに魅せられた千早の想いを描く、注目度No.1ストーリー!!

小学6年生の千早が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中になって札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは、千早のずば抜けた「才能」だった――。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!


ちはやふる 2 (2) (Be・Loveコミックス)
今も昔も変わらない、たった31音の恋物語。
日本最古の文化系スポーツ――それが、百人一首競技かるた!!

新、太一とともに挑んだ小学校最後の団体戦。
それぞれの道が待つ、春のせつなさを知った卒業式。
抱えきれない想いを胸に、千早は高校生になった。
離れていても、私たち三人のかるたに対する情熱は変わらない。
そう信じていた千早だったが、昇級を報告しようとかけた電話で、
新から思いがけない言葉を聞く―――。
私たちはかるたでつながっている―ー。千早たちの切なる想いがきらめく第2巻!!

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1巻が出たときにかなり評判が良かったので、チョー久しぶり!
に、今時の少女マンガを手にとったのがこの作品でした。
(でも、「BE・LOVE」に連載ってことは、少女が対象の漫画じゃないのでしょうか…??汗)

「競技かるた」なんてほんのかけらほどの関心もなかったのに、読み出してすぐに物語に引き込まれました。

しかも…
1巻では主役3人が、小学生~!!

我ながらこれにはびっくり。
子どもの頃だって、同年代が主役の漫画なんて読んじゃいなかったよ…。
(あ、『あさりちゃん』があったか。汗)

2巻のあたままでが「小学生編」。
以降、中学時代をスキップして「高校生編」が始まります。

ここでは、「努力」「友情」「勝利」という古典的な3大テーマがキラキラとまぶしく輝いていました!


【ちはやふる 1・2】

かるたをやっていれば いつか会える――


小学6年の渡瀬千早(わたせ・ちはや)は、思ったことがすぐに口に出る真っ直ぐで素直な性格の元気な女の子。クラスになじめずにいる転校生の新(あらた)が「百人一首かるた」を得意とし、ひたむきに札に向かう姿を見て、自分もやってみたいとの思いを募らせる。クラスメイトの太一(たいち)も巻き込んで、地元のかるた会に参加するようになる3人。だが、小学校卒業とともにそれぞれの事情から歩く道は離れてしまうことに…。
そして3年後、高校生になった千早は「かるた部」を作ろうと奔走中、同じ都立高に進学してきた太一と再会する。念願のA級取得後、遠く福井にいる新に報告しようと電話をかけると、新の口からは思いもよらぬ言葉が返ってきて…。

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そこかしこに印象的なシーンが多く、思わず目頭が熱くなることもたびたび。
少女マンガでこんなに胸が震える作品に出会ったのは、初めてかもしれません。

まず、「小学生編」が素晴らしいです。

周囲からの理不尽ないじめに、ただじっと耐えるだけの新。
真っ直ぐで物怖じしない性格から、そんな新を正面きってかばう千早。
千早に好意を抱いているからこそ、新につらくあたる太一。

そんな3人が「かるた」を通じて友情を育み、かけがえの無い「友だち」として心をつないでいく様子がとても生き生きと描写されます。

名人として名を馳せた祖父から直接教えを受けた新の、「かるた」にかける情熱を目の当たりにし、その面白さに目覚め、生まれ持った「聴覚」や「反射神経」のよさが生かせる「競技かるた」の世界に次第にのめりこんで行く千早。
はじめは新への対抗心から、でも最後には「かるた」の面白さに魅了され、二人と共にかるたの大会でチームを組む優等生の太一。

姉へのコンプレックス。
親からの避けられないプレッシャー。
異質なものとして周囲に受入れられないさびしさ。

子ども心に胸に抱えたそんな「鬱屈したもの」を「かるた」を通して昇華せんとするばかりに、一生懸命打ち込む姿に心を打たれます。

でも、そんな3人も小学校卒業と同時に、新は母の故郷である福井へ帰り、太一は名門校へ進学と、バラバラの道を進みます。

そして3年後、高校生になった千早は、誰もが振り返る美少女に成長しています。
(でも、中身まったく変わらず『無駄美人』なるあだ名までつけられる始末…)

中学では出会えなかったかるた仲間を作ろうと、ひとり「かるた部」創設に奮闘しますが前途多難です。
そこに、すっかりジャ●ーズ系イケメンに成長した「まつげくん」こと太一が現れ、再会を果たします。

一度は「“かるた”に青春をかける気はない」と明言した太一でしたが、「競技かるたA級」取得に全力を傾ける千早の姿を目の当たりにし、さらに「もうかるたはやらん」と新に宣言されてショックを受けた千早と共に福井に向かい、新(これがまたいい眼鏡くんに成長~♡ )に再会したことをきっかけに、もう1度「かるた」に真剣に向き合うことを決めます。

そして、二人の訪問を機に、一度は離れてしまった「かるた」の世界に再び戻ることを決めた新。

太一の、千早に対して特別な想いを抱きながらも素直になれない、男の子の複雑な心理がなかなか切ないです。
新も、千早に対しては秘めた想いを持っているようですし・・・。

千早は外見はともかく、内面は小学生のまんまのような女の子なのですが、恋を知ることでどんな変化を見せてくれるのかも注目どころ。

今後はきっと千早をめぐり、タイプの異なるイケメン二人の“熱い恋のバトル”(死語)も展開していきそうで、その点もまた違った楽しみであります。


この作品は、まだマイナーといえる「競技かるた」の面白さを描くことだけにとどまらず、千早、新、太一らそれぞれの心象を丁寧に描いているところがなんといっても魅力的です。

「かるた」を通じ心を通わせ、共に成長していく3人の姿に、「何か」にひたすら情熱を傾けていた自分の青春時代を重ね合わせ、特別な思いを馳せる方も多いことでしょう。

必死になってひとつのことに熱中する姿の美しさや、共感しあえる多くの人々との出会いが、いかに人生にとって有意義で大切なことか。
その普遍的なテーマに、真正面から取り組んでいる作家さんの情熱にも打たれました。

末次さんはある事件から一時ペンをおいていた時期もありましたが、この作品での丁寧な漫画の作りに触れると、漫画を愛してやまない真摯な姿勢が伝わってきます。

2巻の終わりでは千早、太一とともに新生「かるた部」を盛り上げてくれそうな仲間たちも入りました。(ただ、ここでの袴の描き方が…ちょっとありえない形なのでそれが残念です~。今後修正されることを願います)

1巻冒頭のクイーン戦にのぞむ高校3年生の千早に至るまで、あと3年。
これからの展開が楽しみで仕方のない作品に出会えて幸せです♪

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