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高永ひなこ「きみが恋に溺れる」 (あすかコミックスCL-DX)

袴姿の表紙につられて手を出した「きみが恋に堕ちる」のスピンオフ。

「今度はスーツと着流しか~!」ということで、高永ひなこさんの「きみが恋に溺れる」 (あすかコミックスCL-DX)を、やっと読みました~!

きみが恋に溺れる (あすかコミックスCL-DX)
陣内和史は呉服屋・藤ノ屋に勤める次期店長候補。そこに大学出たての社長令息・主藤礼一郎が赴任してきた。不器用さから、度々客とトラブルを起こしてしまう礼一郎に当初反発していた陣内もやがて面倒を見るハメに・・・。
そんな中、かつての親友と再会し恋愛感情を覚えた礼一郎は陣内に相談を持ちかけるが、それをきっかけに陣内は恋を自覚し・・・!?陣内によって変えられていく礼一郎の恋の行方は?
描き下ろし漫画も有り!!
(裏表紙より転載)

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雰囲気があって、とても素敵な表紙ですよね~。

で。

今作の主役は「きみが恋に堕ちる」で、さりげなくも大きな存在感を放っていらした礼一郎さんです。
春さんを相手に“攻め気”に構えていましたが、「きっとこの人“総受け”だよね。」と内心思っておりました。
あとがきに、高永さんが「礼一郎が受けだとはひた隠しにしたつもりがだだ漏れだった」的なことをお書きになってますが…
いや~、全身から受けっぽさが漏れてますよね~!?
やはり最大の失敗は「トーン髪」でしょうか??笑

「恋に堕ちる」では、大人っぽく、クールで、かつミステリアスな礼一郎さんでしたが、実はこんな不思議ちゃんだったなんて~~!

これは弓道の天才だからこその二面性!?
この設定には、ぜんぜん気づきませんでした。
う~ん、すっかり騙されたわ。

この超天然から放たれる礼一郎さんの強烈なおっとりボケと、陣内の容赦のない熱いツッコミに、高永さんの「お笑いのうまさ」を実感。
かつ、陣内の“大人の本気”にくらくらしました~!


【君が恋に溺れる】

人を好きになるってのはな 礼一郎
頭で考えるものじゃないんだ
どうしようもない衝動が つきあげてくるものなんだ


呉服屋の副店長を務める陣内の店に店長として就任したのは、大学出たての社長の令息・主藤礼一郎だった。 10才近くも年下の上司に仕えることに反発を覚える陣内。
だが、世間知らずで客あしらいの出来ない礼一郎の面倒を一手に引き受け、次第に厚い信頼関係を得るようになる。 
そのうち高校時代の親友に恋愛感情を持ったと相談された陣内は、礼一郎が他の男のことを想い、話すたびに苛立ちを覚える・・・。
そんな自分の感情にとまどう陣内だったが・・・!?
* * *

はっきり言って、前作「きみが恋に堕ちる」よりも数倍面白かったです~。(失礼)

「君が恋に堕ちる」では、主人公・春の親友で、かつ想い人であった礼一郎。
結局うかうかしている間に自分の弟に春をかっさらわれてしまうのですが、それでよかったと思う。
心から。

あるいは、「君が恋に堕ちる」の話はすべてこの「君が恋に溺れる」のための伏線だったと言ってもいい!
と、その位両作品の面白さに開きがあると感じたのには、我ながらびっくりでした。

それは何故かと考えてみたら、やっぱり春さん(礼一郎を好きだった元親友かつその弟・司の彼氏)の性格がいまいち自分的には受入れがたかったのが要因かと思われます。
なんていうの?ほら、乙女っぽすぎ!?
攻めが乙女ならまだ許容できるんですが、受けが乙女だとこれは全然萌えないようです。

それはともかく。

この「きみ恋シリーズ」(というらしい)は時間軸が重なっていて、かつ互いに内容を補完しあっているので、両方読まないといまいちわかりづらいかもしれません。
発表順に「堕ちる」→「溺れる」で読むと、「堕ちる」で心にたまったもやもやが解消して、後味すっきりですよ。

それにしても、この陣内和史。
熱く、短気で、感情表現がストレートな性格なんですが、そこが礼一郎さんとあまりにも対照的で面白い!
そして、「恋に溺れて」思いっきり振り回されるのは実は陣内なんですが、あくまでおっとりとしていてどこまでもウブな礼一郎を、ぐいぐいとリードしていく様子は頼もしくてよかったです。

自分の仕事に誇りと責任感、そして情熱を持って取り組んでいるところもポイント高く、高永さんの描く攻めはなんとな~く「ヘタレ」なイメージがあったのですが(森永@「暴君」効果?)、それが払拭されました。笑

最初は反発しつつも、徐々に相手に心を開き、ついに恋に堕ちる。
BLにおける王道とも言えるその過程が、「溺れる」では丁寧に描かれているので、すんなりとお話に入っていけました。

その点、「堕ちる」ではそこの流れがちょっと唐突すぎた気が・・・。
それは春のお相手、司が高校生で押せ押せな攻めだったからか!?

それに比べれば陣内の攻め方はアダルトでよかったです。
若干オッサンくさいのが…ですけどね。台詞回しとか。
(いたした後に「よかった?」って…!!)
礼一郎の言動に一喜一憂したりして、中身はけっこう子どもっぽいんですが。


それにしても。

初めてがあんな場所であんなシチュであの体位!!
いいの!?
道場は神聖な場所じゃないの!?
いや、だからこそなの!?

きっと、あれは高永さんが「袴」を脱がせたかっただけに違いないと思う。うん。←断言

高永さんの描く礼一郎さんのキリリとした袴姿には、相変わらず見惚れます~♪
それをいきなり脱がされちゃうXXシーンも、さすがにお上手です。

初めての恋にとまどう礼一郎さんはあくまで可愛く、大人気なく恋に振り回されながらも、おおらかな陣内はあくまでも頼もしく、BLの面白さをストレートに楽しめた作品でした。

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