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渡辺多恵子『風光る 24』(フラワーコミックス)

待ちに待ってた「トッシー編」がついに出ましたね♪
ということで、渡辺多恵子さんの『風光る』24巻(小学館/フワラーコミックス)を読みました!

風光る 24 (24) (フラワーコミックス)

薩摩と長州が同盟締結に向けて密かに動き出した。近藤(こんどう)の暗殺を目論む伊東(いとう)という内なる敵を抱えた新選組にとって、それはさらに強大な敵となるはずであった。その頃、伏見に再び坂本龍馬が現れたとの知らせが! 彼を捕縛する為、沖田(おきた)率いる一番隊が出動。局長付のセイは待機を命じられるが!?

(「flowers」2007年9月号~2008年2月号連載作品)


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少女マンガは最寄駅前の書店で買うことが多いのですが、そこは規模があまり大きくないので、お店のおばさんがよく話しかけてくれます。

今回「風光る」24巻をレジに出すと、すかさず「あら!この漫画、まだ続いてるのね~!!」と、驚かれました。(てか、品出しは誰がしているのか??)

「去年で連載10周年だそうですよ!」と、さわやかにお教えしてみましたが、「ま~、そうなの!すごいわよね~」とさらにびっくりされていました。

そう、確かにすごいですよね。
作者・渡辺多恵子さんの並々ならぬ尽力には読むたびに脱帽いたします。

さて。

いや~、この季節(5月)にこの表紙(ちらつく雪&襟巻きスタイル)っていかがなものでしょう?
でも、季節をめぐっての沖田とセイの“表紙物語”はもはや「風光る」での恒例ですので、野暮なことは言いますまい。笑

めでたく23巻(感想はこちら)でセイへの恋心を自覚した沖田。
二人の恋はこのまま順風満帆に行くのか・・・!?

って、もちろんそうは問屋が卸しませんとも。

坂本龍馬捕縛をめぐって、沖田とセイの関係にこれまでにない緊張が走る!!
さらに後半は本編を離れ、歳三と勝五郎(=局長)の熱い愛の軌跡…
じゃなくて、男の絆が描かれます!

特に後半は渡辺さんノリノリだったんだろうな~、ふふふふふ。
と、感じ入った「風光る」24巻感想です!


24巻には、坂本龍馬ファンには欠かすことの出来ない『寺田屋遭難』の場面が収録されています。

その前日。
「人斬り坂本」が寺田屋に潜伏中との伏見奉行所からの情報を得て、一番隊が捕り物に向かうことに。
それを耳にしたセイは、「沖田の手で梅太郎(坂本)が斬られることになったら…」と考えると、いてもたってもいられず、寺田屋まで坂本の所在を確かめに出向いてしまう。
だが、運悪く寺田屋に坂本探索の御用改めに訪れていた沖田と、正面からかち合ってしまいます。
感情にまかせて、沖田に思い切り拳を振るわれた挙句、“士道不覚悟”を問われ「蔵籠」に「切腹」の申し渡しをされるセイ…。

梅太郎とお春のことを心配するあまり、「いかにも」な行動に出てしまうセイと、その行動を予測しきれなかったと自分を責める沖田。

両想いになったからと言って、やすやすと恋愛一直線の方向に話を持っていかないのは、さすが渡辺さんです。

新選組にいる限り、「武士(おとこ)」という枷はこの二人にどこまでもついて回るのですね。
なんて因果な恋なのかしら。
あああああ。涙

でも、斉藤さんがさらっと美味しい役どころだったから、ま、いっか。←斉藤びいき♪

斉藤さんの暗躍?により、切腹を免れた二人。
兄上、これからもこんな二人をよろしくお願いします。笑

そしてこの騒ぎをきっかけに、敵同士ながらお春(=お龍)と固く結んだ“女の友情”が、今後セイにとって大きな励ましとなってくれることでしょう。


で、続くは坂本龍馬の『寺田屋遭難』です。

伏見奉行所の捕吏が寺田屋を訪れたことに気づいたお春が、龍馬に急を告げるため、入浴中だったのも構わず素っ裸で2階に駆け上がった…というのは、史実上とっても有名なエピソード。
でも、さすがに「風光る」の中では襦袢を一枚はおっていましたね。笑

その騒ぎ真っ只中の頃、屯所でふと目が覚めたセイが、夜中に怪しい人影を捉えようとすると、なんとそれは伊東参謀でした…。
相変わらずの“トッシー惚け”を装って、さら~っと描かれていましたけど、この部分、後に大きな伏線になってくる気がします。

以下、ネタばれにつき反転。
だって、伊東参謀は後の龍馬暗殺に「一枚噛んでいる」と言われている人物なのですから。←龍馬ファンの旦那の吹聴により知った事実…

寺田屋の騒動後、坂本とお春が一緒に逃走に成功したことを聞いて、泣いて喜ぶセイ。
ここいらへん、龍馬ファンの気持ちもうまく掴んでいきますよね~。

で、前年に続いての広島出張を命ぜられた近藤に、カッシー(=伊東参謀)が再び同行するのを願い出たのを聞き、心から心配し頑なに反発する土方・・・。
女房役はいろいろと辛いわよね。笑

そして、物語は19年前まで、一気に遡ります。

歳三と近藤が出会ってから、友情を育み、武士を目指して突き進むまでが、史実を交えながら描かれますが、ま、土方は昔っからやんちゃでどこまでも可愛く、近藤は昔っから真っ直ぐでどこまでも大きかった、ということです。笑

渡辺さん、この部分描いていてすっごく楽しかったろうな~、と容易に推察できますね。ふ。

でも!
トシは13歳にもなって、流血した勝五郎(=近藤)のでこをいきなりぺろんっ!ぺろぺろぺろぺろぺろ・・・ってのはどうなのか!?

これって、“噛み付きやんちゃ系”だったトシの意外な幼稚っぽさを表すために、必要不可欠なエピソード…なのかな~???
「男だったらツバでもつけとけ!ぺろッ」って感じだったら、まだ納得だったんですけどね。汗

でもまあ、土方歳三という人物の魅力を、存分に満喫出来るお話ではありました。
「男!近藤」の度量の大きさにまつわるお話も、これまたよかったし!
いやはや、なんだかご馳走様でした~!笑

と、いうことで、肝心の主役カップルの中は進展どころか停滞中だったり。汗

さらに、今後はカッシー(伊東参謀)の暗躍がさらに表立ってきそうで、まだまだ目が離せません。
トッシーの踏ん張りどころが見ものですね。

連載10年を過ぎても作者は「ちっとも描き飽きない」、と言う「風光る」。
本編もこれからまだまだ佳境がありますし、こうなったら思う存分その世界観を描き出していって欲しいです!

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