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上田 規代「同級生」(ミリオンコミックス)

「明日美子さんのと同じタイトルなのね」と気づいてから、ずっと気になっていたこの作品。

上田 規代さんの「同級生」 (大洋図書/ミリオンコミックス)を読みました!

同級生 (ミリオンコミックス 40 Hertz Series 27) (ミリオンコミックス 40 Hertz Series 27)
■初出■
同級生―片恋ベクトル/HeartZ band.21 2007
同級生―夢のあとさき/HeartZ band.20 2007
マイナスの心温(前編)/HeartZ band.18 2007
マイナスの心温(後編)/HeartZ band.19 2007
両恋物語/描き下ろし
あとがき/描き下ろし


泉には嫌いなヤツがいる。
同級生で、同じテニス部の朝倉だ。
原因は部活中の一言だった。
「なにがそんなに嬉しいんだ?」
初めてサービスが決まって嬉しかったのに!憤慨した泉は部活をさぼるように。
でも、朝倉は泉が部活に出ないのが自分のせいならと謝ってきたり、なにかと気づかってくる。
無表情で何を考えてるかわからないけど、ホントは悪いやつじゃないかも??
泉はそんな朝倉が少しずつ気になりだして!?
恋に目覚めた男のコたちのフレッシュラブ。

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恋に目覚めた男のコたちのフレッシュラブ。
いや~、まさにその通りでした。

偶然同じクラスになっただけなのに、あるきっかけで、ただのクラスメイトを超えた特別な存在になっていく。
同級生、それは期間限定の特別な関係・・・。

いいですね!
まぶしいですね!!

「自分にはすでに失われた何か」を補充するべく、ここのところ高校生モノにどっぷりです。笑

「同級生」をテーマに別カップルでのお話が2本、眼鏡上司への切ない恋を綴った(男のコと言うにはちょっとトウが立ってる)リーマンものが1本収録されています。

作品のテイストはどれも違いますが、どの作品にも「恋する一生懸命さ」がキラキラきらめいていました!


【同級生―片恋ベクトル】

テニス部の泉には憧れの先輩がいたけれど受験のために引退してしまって、部活での張り合いのない毎日を送っていた。同級生で、次の部長になった朝倉に言われたささいなひと言がきっかけで、ますます部活をさぼる毎日。そんな時に憧れの西崎先輩と朝倉が一緒に部活に誘いに来て・・・。

* * *

BL界での3大部活と言えば、テニス!バスケ!弓道か剣道!←4つだし

だと思っていたのですが、思い出そうとするとテニス部が舞台のお話って実はあまりないかも…?
知らないor思い出せないだけかもしれませんが。「テニプリ」の印象があまりに強いせい??汗


泉の初恋(?)相手の先輩が当て馬役だったりと、しっかりとBLの王道を行く青春モノです。

テニスはあまり上手じゃないけれど、自分の気持ちに素直で真っ直ぐな性格の泉と、しっかり者だけどお固くて感情表現が下手な朝倉の組み合わせが、まさに「BL的」。
そして、こういう場合、朝倉は実は「ドエロ」と相場が決まっているはずです。笑

でも、こういうカップルはキライじゃないです。
なんと言ってもほほえましい。
そして、片恋のベクトルの向きが変わっただけという、ひたすらほんわか路線のラストがまたよかった。笑

いちゃいちゃラブラブもいいけれど、「好きな人が近くにいるだけで幸せ♡ 」ってオーラを発する泉を、ついつい応援したくなりますよ。

ただ、彼らは右利きなのか、左利きなのか、両利きなのか。
ラケットを両手で自在に操る様に、ちょっと翻弄されました。汗


【同級生―夢のあとさき】

ごめんな… こんな言い方しか出来なくて


優等生の高村と、サッカー部のエース・水野は小中の9年間、ずっと一緒のクラスの中学3年生。受験を控え、その才能を買われてI高へのサッカー推薦が決まった水野だが、推薦を蹴って「高村と同じ高校に行く」と言い出して・・・。

* * *

掲載月も「片恋ベクトル」より早く、表題作になる予定だったらしい今作。
上田さんが、どうしてもこの二人の続編が描けなくて、次点(?)になったそう。(あとがきより)

確かに、このお話はこれでキレイに完結してますもんね。
個人的にはこちらの作品の方が好きです。

そして!部活と言えばサッカーを忘れちゃいけません!
これもカンペキ「C翼」なイメージですが・・・。

さて。

出ました!
眼鏡・委員長・ツンデレというBL界における“三種の神器”を備えた高村!
お約束の萌えツールにまんまとはまってしまう自分が憎い。笑

(サッカー)バカ(失礼)と、優等生というカップルもありがちかと思われますが、バカにはバカなりの強さがあることを水野が示してくれました。
ロンゲキャラが横行する昨今、この後ろ髪のハネ具合がかわいくてよい♪

そして、あくまで中学生らしい純な関係に萌えっときました。

エロはなくても、小難しい受けと単純な攻めという図式に弱い方には、大変おすすめの作品です。(含む自分)


【マイナスの心温(前・後編)】

本当の理由は あなただけには言えないんです


厳しいが仕事の出来る上司・伊東に恋してしまった自覚のある青山は、気持ちを封じるために意を決して辞表を提出する。だが、その晩伊東が青山の自宅の前で待っていて・・・。

* * *

なんと言っても出来る上司・伊東さんのキャラが独特で、ラスト2ページに至るまでは悶々としてしまいました。
部下の青山のまさに体当たりな求愛を受入れつつ、本音をまったく明かさない伊東主任。

「ツンデレ」どころか「ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンデレ」みたいな。汗

二人の意思交感がまったくない状態なので、青山が気の毒で気の毒で…。
ある意味、かの“兄さん”を超えた!とさえ思わせた究極キャラです。
無自覚にもほどがあるって!!

でも、それだけに伊東さんの気持ちが明かされるラスト2ページは、まるでサスペンスものの犯人の心理が暴かれたような爽快感さえ味わえます。笑

個人的に、お固い人物の象徴=伊東さんのオールバックは、ベッドでは乱れて欲しかった!
互いの気持ちも通じた今後は、きっといい感じで乱れていくでしょう。笑


【両恋物語/描き下ろし】

表題作「同級生―片恋ベクトル」の二人のその後のお話です。

恋のベクトルが朝倉に向かった泉は、部活にも熱心に取り組みはじめ、彼の発する言葉にも一喜一憂。だけど、もともと感情表現が希薄で朴念仁の朝倉は、泉の気持ちにまったく気づきません。
そんな時、テニス部で泉の親友(?)久保チンのひと言で自分泉に対する気持ちを自覚した朝倉は…。

* * *

でかした!!久保チン!!
ナチュラル~に割って入っては、純情な二人の仲をあれやこれやと取り持つ彼の功績は大きいです。他意はないのに。笑

そして、自分の気持ちに気づいてからの朝倉の行動のすばやさったらどうですか?
描かれてないけど、この二人のこれから(つまりHに至るまで)が、容易に妄想できてしまいます!
こういう天然ムッツリのキャラ、あなどれませんよね。

ちょっと崎谷はるひさんの「カラメル屈折率」の矢野を思い出しました。汗


【あとがき】

作者の解説と、『夢のあとさき・高校編』が4コマで!

ちょっぴり大人になった二人ですが、力関係は相変わらずのようです。
そして、この成長した二人の絵を見て、やっぱりこれは「中学3年生」っていう設定がいいんだな~と、再確認。
「男っぽくなりすぎてない、15~16才の男のコ」を描くのが素晴らしく上手いんですね。
上田さんが続編が描けなかったことに、ちょっぴり感謝かも。汗


さて、これは上田さんの2冊目のコミックスとのこと。
「苦しみつつもいろいろ勉強になった」とあとがきにありましたが、それはならなおのこと今後が楽しみじゃないですか!と好意を持ちました。
次作を心底楽しみにしております♪

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