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古街キッカ「さくらにあいたら」(大洋図書/ミリオンコミックス)

「今年の桜もこれでおしまいね~」と思いつつ、雨の振る音に囲まれてこの作品を読みました。
なかなか心に染みるよいお話でした。

ということで、古街キッカさんの「さくらにあいたら」を読みました!

さくらにあいたら
ガンコで不器用、しかもナイーブな高校生・神原実(かんばら・みのる)はアイドル顔の同級生・松永佑人(まつなが・ゆうと)に密かに恋をしている。でも、松永はつきあう相手をころころ替えて「恋の蝶々」と呼ばれる男。しかもノーマル。
けれど恋心を抑えきれなくなったある日、思わず告白してしまい・・・
ときめくのをやめたいのにやめられない高校生たちのコンプレックスラブ!
(初版第一刷2007年8月15日発行)

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勘のいい方はすぐおわかりになるのでしょうが、タイトルはある「童謡」から、というのが最後の最後にわかるからくりになっています。

古街キッカさんの作品は2作目の「洋6K2南向き 」(大洋図書/ミリオンコミックス)を先に読んでしまっていたのですが、個人的にはこちらのデビュー作の方が好きです。

表紙がすごくきれいだったので、さくらの季節に読みたいと思って楽しみにとっておきました。
でも、実は季節は内容にはあまり関係なかったですが。汗

きっとこの表紙に惹かれて購入した人も多かったのではないでしょうか?
さっぱりとしたキレイな絵柄で描き出される高校生同士の純なラブストーリーは、表紙買いの期待にきっと応えてくれたでしょう。

読後は心が淡いさくら色に色づき、じんわりあったかくなるような気さえしました。


【さくらにあいたら】

2枚目アイドル顔を 武器にひらりひらり
女を渡り歩く姿は まるで花から花へと 飛びまわる蝶!
近づいてみたら グロイって わかってるのに
キレイな羽に 騙され泣く奴が 後をたたない


ゲイの自覚のある神原は、松永にうっかりひとめぼれののち片恋中。だけど、そのことをひた隠しにして親友として振舞う日々を送っていた。そんな神原の気持ちを知らない松永は、移り気な蝶のようにひらひらと女の子を渡り歩いては、別れ話でもつれて彼女にカバンで殴られたりしている。そんな松永の態度に業を煮やした神原は、ある日唐突に松永に告白してしまい…。

*  *  *

BLにおいての受けの子が「女の子顔」だと、「だったら男女でやってくれ」と思ってしまうので、あまりストーリーにのめりこめないことが多いです。
(だから可愛い系の絵柄の作家さんの作品をあまり読まないという…)

この作品の受け=松永佑人は、ガラスのような茶色い瞳に、睫毛はバサバサ、おまけにくっきり二重、と“アイドル顔”のひと言で片付けるにはあまりにキューティーな容貌の持ち主。

ページを開いて飛び込んできた顔が、表紙以上にあまりに女の子っぽいので、ひょっとしたら途中で投げ出しちゃうかも、とちょっと不安になったほどです…。
でも、その直後の鼻血事件で頭が冷えましたが。笑
顔に似合わず、血の気が多くて男っぽい性格です。この人。

「見かけに騙されるな~!」と、彼をとりまく女の子、及び神原くんに忠告したいけど、青少年の恋愛で大切なのはやはりルックス。
若い方ほどそんな忠告には耳を貸すはずがございません。
そして「自分だけは特別な存在のはず」との、都合のいい思い込みから、結局は痛い目を見るはめになるんですよ。

とまあ、そんな老婆心からの進言は置いておいて。

この作品のキモは女子キャラ使いの上手さかな、と思います。
松永の親友として神原に恋愛相談をするうちに本気で神原に恋してしまう加藤さんをはじめ、松永をとりまく、“普通の恋愛をしている”多くの女の子たち。
彼女たちと松永のやり取りを介して、母親との確執が浮き上がってくるプロットはすごく上手でひきつけられます。

そして女子の中でも特筆すべき存在なのは、神原とは中学時代から「深い仲」にある自然科学部所属の沢田雅(さわだ・みやび)ちゃん。
ガンコで不器用なだけでなく、実のところ人一倍ナイーブな心の持ち主・神原にとって、よき相談相手であり、大きな精神安定剤の役割をしてくれていたのが彼女です。

中学時代に同性に告白したことを周囲から中傷されて、好きな陸上をやめざるを得なかった神原の“カモフラ彼女”であった雅は、面倒見がよく気持ちも男前な女子。
かっこよくて潔い、姉御肌の雅がいたからこそ彼らの恋も成就したし、単なる当て馬や脇役に終わらない存在感がありました。

松永は母親との確執、神原は中学時代に中傷された過去を持つことから、互いにトラウマを抱きながら生きているわけですが、その弱い部分を慰めあうだけじゃなく、前向きに生きていくためにお互いを必要な存在として認め合う。
その結びつき方がとてもよかった。

10代ならではの直情さがあふれる最終話でのガチ★な告白?シーンも、今だかつてない新鮮さがあふれていて必見です!

人を好きになるって、こんなに必死なものだったんだ、と思い出させてくれた作品。
そして、不思議な心地よさで読み終えることが出来る作品でした。

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