HOME>[感想]舞台・展覧会・イベント

「少女マンガパワー!―つよく・やさしく・うつくしく―」(川市市民ミュージアム企画展)

隣市まで新刊BLコミックを仕入れに行こうと思い家を出ましたが、急きょ思い立って、隣県の川市市民ミュージアムで開催中の「少女マンガパワー!―つよく・やさしく・うつくしく―」(開催期間:2008年2月16日(土)~3月30日(日))を見て来ました!

少女マンガパワー!ポスター
日本の少女マンガに多大な影響を与えたマンガ家23人の作品から、このジャンル全体を見通し、世界の注目を浴びる少女マンガの真の魅力を伝えます。
観覧料: 一般800円、65歳以上・高大生500円、小中学生無料
《関連イベント》
2/29(金)16:00~19:00 公開座談会「少女マンガの語り方 ジェンダー論とその彼方」 逍遥展示空間にて/無料
←「ハニーハニーのすてきな冒険」より (c)水野英子



復刊ドットコム」のメルマガで知ったこの企画展。
出展作家の一覧を見たとたん、「これは行かなくては・・・!!」と、私の頑固な出不精ぐせを吹き飛ばしました。

《出展作家》
手治虫、わたなべまさこ、松本零士、石ノ森章太郎、ちばてつや、水野英子、牧美也子、里中満智子、一条ゆかり、池田理代子、美内すずえ、竹宮惠子、山岸凉子、萩尾望都、陸奥A子、くらもちふさこ、 岩館真理子、佐藤史生、吉田秋生、岡野玲子、CLAMP、今市子、よしながふみ(敬称略・展示順並び)

少女マンガという文化がどんな発生を見せ、どんな人々により牽引され、そしてその影響を受けた後続の作家たちへといかに繋がれて来たか。
その道程がわかりやすく示されたよい展示だったと思います。

乗り継ぎが良くなくて(というか、ちゃんと調べてなくて。汗)、片道1時間半かかっちゃったけどはるばる出かけてみてよかったです!




■主な出展作品■

1:手塚治虫「リボンの騎士」
2:わたなべまさこ「聖ロザリンド」
3:松本零士「青い花びら」
4:石ノ森章太郎「龍神沼」
5:ちばてつや「島っ子」
6:水野英子「銀の花びら」
7:牧美也子「銀のかげろう」
8:里中満智子「あすなろ坂」
9:一条ゆかり「有閑倶楽部」「砂の城」
10:池田理代子「ベルサイユのばら」
11:美内すずえ「アマテラス」「ガラスの仮面」
12:竹宮惠子「風と木の詩」
13:山岸凉子「日出処の天子」
14:萩尾望都「トーマの心臓」「残酷な神が支配する」
15:陸奥A子「願いごとという宝石」
16:くらもちふさこ「天然コケッコー」「いつもポケットにショパン」
17:岩館真理子「白き夜に青く輝く」
18:佐藤史生「ワンゼロ」
19:吉田秋生「BANANA FISH」
20:岡野玲子「陰陽師」
21:CLAMP「カードキャプターさくら」
22:今市子「百鬼夜行抄」
23:よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」「大奥」
(展示順・敬称略)

■展示内容・構成■
1.少女マンガジャンルの成立と確立(1950~60年代)
2.少女マンガの革新(1970年代)
3.少女マンガのさらなる発展(1980年代以降)
4.コーナー展示
アメリカでの反響を追う/マンガの原画と複製について考える/少女マンガ読書コーナー

※「ファンレターを書こう!」コーナーも設置

----------

2005年10月から昨年11月まで、北米の各大学9箇所を巡回して行った巡回少女マンガ展示会の、日本凱旋公演的なマンガ展とのことです。

今回の展覧会を見て、懐かしすぎる作品の数々に遭遇し、私を漫画好きにさせたピアノ教室の思い出や、中学高校でどっぷりはまっていた作品にまつわる青春の日々などを思い出してしまいました。

お陰で、見終わるまでになんと2時間半もかかってしまったんですけど!?

平日の割りに人が絶えなかった会場で、気づくと後続の方にどんどん追い抜かれている私…。

何故なら各作家さんのカラー原稿や原画'(ダッシュ)=修正の跡や鉛筆の消し跡まで再現した精巧な複製、または複製原稿の前で、いちいち立ち止まり、作品の思い出に浸っていたのですから仕方ありませんよね~?←誰に同意を求めているのか

1960年代に少女マンガで活躍されてらした手塚治虫先生や、石ノ森章太郎先生、松本零示先生などの少女マンガは、作品名はきき覚えがあっても、改めて読んだことはなく(例外「リボンの騎士」)、いずれも初めて拝見したものばかりで、原稿に描かれた愛らしく可憐な少女の姿に、感動すら覚えてしまいました!

特に印象深かったのは、竹宮惠子さんの「風と木の詩」の生原稿の展示(「おお!なんと麗しき生ジルベールよ!」)、くらもちふさこさんの「いつもポケットにショパン」の生カラーイラスト、今市子さんの「百鬼夜行抄」の生カラーイラスト(「律~♡ 」)、それからよしながふみさんの「西洋骨董洋菓子店―アンティーク―」のドラマCD向けの生カラーイラスト(「4人一緒だ♪」)、そしてきわめつけが同じくアンティークの同人誌「そっとしておいて」の生原稿です!

まさか、こんな所での小野と橘とチィ(残念ながらエイジは登場せず)にお目にかかれるなんて…!
これはまったく予想していなかった分、すごい衝撃だったのですが、展示されているのは「NISETAN」でのお買い物のエピソードの箇所で、さすがに「ガチなXXシーン」は展示出来ないもんね、と、一人展示ケースの前でニヤニヤしてしまったのは言うまでもありません。

あと、よしながさんは、ベタにはマーカーを使ってることがわかって、これも「らしくて」面白かったです。
(生の原稿だと、ベタの塗り方が色々で興味深かったのですよ。)

この展示では、今市子さんとよしながふみさんを、同人作家出身であり、ボーイズラブの作品も多く描いていると、きちんとキャプションに紹介してあったので、とても感慨深かったです。

昨年春に東京都写真美術館で開催した「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門優秀賞記念原画展での展示では、そのことについてはひと言も触れられていなかったですから。(記事はこちらです
それだけでも、この1年でかなり時代の風が変わった気がします。

そして、この二人の活躍もあってか、今の少女マンガを語る上でもはやBLも無視できないようで、ちゃんと「ボーイズラブ=BL」とはいかなるものかの紹介と、BLコミックスの一例(代表作?)として新田祐克さんの「春を抱いていた」、中村春菊さんの「純情ロマンチカ」、今市子さんの「大人の問題」の単行本、そして「ユリイカ 2007年12月臨時増刊号 総特集=BL(ボーイズラブ)スタディーズ」が並べておいてありました。
そして、さらにその隣にはなんと「2007 冬コミカタログ」がっ!!
しかも、コミックスもカタログも、いずれも使用感あり!!
だったのがうけました~!

一体誰のなのかしら!?学芸員さんの!?
持ち主に、こんなところにまことしやかに並べられてしまった感想を伺ってみたいと思ってしまいましたよ。笑

作家さんの命とも言える貴重な原稿はもちろん、修正跡まで原画とまったく変わらない原画´(ダッシュ)、そして複製とは言え、単行本や画集で見るのとはケタ違いの複製原画の美しさなど、好きな作品であればこそ時間をかけてじっくり見たい見所がいっぱいです。

また、作家さんたち愛用品(くらもちふさこさんが愛用されていた丸ペンとペン軸や、竹宮惠子さんのカメラなど)など、レアグッズやの展示、会場中央には展示作品の単行本や画集(すでに廃版の貴重品も多かったです)を自由に読めるスペースも設けてあり、どっぷり少女マンガの世界に浸れます。

そして、好きな作家さんへファンレターを書くコーナーもありますよ。
そこでお手紙を書いて設置されているポストに投函すると、確実に届けて下さるそうです。

少女マンガ好きな方なら、時間に余裕を持っていかれることをオススメ致します!
あなたも、どうぞ胸ときめかせて眺めていたあの主人公たちと、再会して来て下さいね♪


【2008年3月28日追記】

川で開催されていたこの展覧会も、残すところあと2日となりました。
時間が許せばあと1回見に行きたい!と目論んでおりましたが、ちょっと実現は難しそうです~。くすん。

これから全国3都市を巡回するそうなので、北陸・関西・四国方面の方、いましばらくお待ちください!
夢のような作品があなたの元に参りますよ~♡

2008年2月16日(土)~3月30日(日)  川崎市市民ミュージアム
2008年4月12日(土)~5月25日(日)  新潟市新津美術館
2008年7月19日(土)~8月31日(日)  京都国際マンガミュージアム
2008年9月6日(土)~11月9日(日)   高知市・横山隆一記念まんが館

美術館連絡協議会サイトより 北米での展示の様子もリンクされてます)

この記事のトラックバックURL

http://lovecomix.blog89.fc2.com/tb.php/197-6272d9e0

コメント

お久しぶりです
papicoさんお久しぶりです~、お元気ですか?この更新度だときっと毎日はつらつとしてらっしゃるのがよく分かります。こちらは今月に入って子供が風邪をひき39度近くまで上がったのでインフルエンザかと思いましたが、検査の結果ただの風邪という事でした。一週間でよくなったと思ってたら今度は私がその風邪をもらい歳の性か(?)なかなか治らず今でも咳だけまだしています。やっぱり子供のもらうと治るまで長いですねぇ。

でもpapicoさんのブログは咳しながらでも読ませていただいてました。だっておもしろいんですもん。弱った体にとても聞く特効薬?です!
「原画展」いいな~私も行きたい!とか、こんな長い小説シリーズ絶対私の根性じゃ読めないや!などなどにやにやしながら読ませていただきました。
「原画展」羨ましいです!過去に一度原稿を見たことがありますが、カラーは本当にきれいでしょうね~。それに懐かしい漫画家さん達の名前を目にして作品を再度読みたくなり早速清水玲子さんの本を借りてきました。これに拍車がかかって毎週通うことになりそうな予感・・・
本当は水城作品の「窮鼠はチーズの夢を見る」をかなり高い評価されていたみたいだったので読んでみたいと思い書店を回ったのですがどこにもなくそれならば違う作品で何かないかと探してたらレンタルコミック店に「同棲愛」と「放課後保健室」があったのでとりあえず2~3巻借りてみました。「ホーホケ」(←こう呼ぶらしい)まだ2巻しか読んでませんがもうすでにはまりそうです!続きが読みたいのにみんな貸し出されてなかなか読めない~(T0T)「同棲愛」はだいぶ前の作品なのか比べると絵柄が随分違いました。内容は「う~ん・・」ちょっと重たいかな?

papicoさんにお聞きしたいのですが、今市子さんの「百鬼夜行抄」と「幻月楼奇譚」とではどちらがおすすめですか?本当は「百奇・・」を買おうかなと思ったら15巻しかなかったのでどちらにしようか迷っています。本当は両方買えればいいのですけどね。

ではpapicoさんも体に気をつけて下さいね。これからも楽しいブログ待ってま~っす♪
ご無沙汰してます~♪
biscoさん、こんにちは!週末帰省していてお返事が遅くなってすみません(>_<)

体調は大丈夫ですか~??咳も油断しているとこじらせて、喘息のようになってしまいますから、どうぞご無理なさらずにお大事になさってくださいね~!

「原画展」はやっぱり好きな作家さんのはひと目見てみたいという要求があって、出不精に鞭打って頑張って遠出しております。笑 
「ミラージュ」は・・・案の定溺れていて、すっかり他の作品を読むのが滞っていますよ。滝汗

水城さんの「同棲愛」は未読なんですが、「ホーホケ」(っていうんですね。爆!)は最近ちょうど私も読んでました!ブクオフで4巻まで…。せこい。しかも、5巻がないので止まってるんですが、面白いので買っちゃおうかどうしようか悩んでます。10巻で完結なんですよね?やっぱり買っちゃおうかな~。
「窮鼠~」は2006年の腐ログさん&萌えプレさんのBLアワード(http://blaward.blog78.fc2.com/)でも第1位でしたよね。水城さんの描くお話にしては、異色なのかも。ノンケがゲイに落とされるリアルさが面白く、おすすめです。機会があったらぜひ!

あと、今さんの作品では「弦月楼奇譚」が一番好きなので、こちらを推薦します!「百鬼~」ももちろん面白いですけど、「弦月楼~」は「百鬼」のホラーテイストと今さんのBLの面白さのドッキングで2度美味しいですから。2巻までしかありませんし。笑 3年に一度しか刊行されないのが、玉にキズ、なんですが。汗 でも、今さんの代表作はやっぱり「百鬼」かな~、と思うので、機会があったらこちらもおいおい集めてみるというのはいかがでしょう? でも、そうしているうちに置き場が無くなって来てしまう。悩ましいですよね。汗

では、コメントありがとうございました♪
また遊びにいらして下さいね~(^o^)/
お返事ありがとうございました。
papicoさんお返事ありがとうございました。久しぶりにコメントしたので誤字があり恥ずかしいしだいです。何度も読み返して送信ボタンを押したのになぜ~?

今市子さんの本どれを買おうか迷ってましたがこれで決めました。そしてお財布に余裕ができたら「百奇~」を買います。でも「幻月~」がまだ2巻しか出てなかったとは以外でした。3年に一回なら納得ですね。

最近はBLコミックと並行してその傾向以外のコミックスも読みたくなりいったいどれがいいかな~と迷っています。ただ基本レンタルなので(本を購入するとそれだけでどこに片付ければいいか困ってしまう)お店にないと諦めないといけないのですが。それに私の性格上読み出すと続きが気になりいっきに読むので全巻20巻にもなるともう家事が手につきません(^^;)皆さんはどのようにメリハリつけてらっしゃるのでしょうかね~
早目に続きを読まないと以前の内容を忘れてしまいまた前の本を読みなおす事になるんですよ。


ではまたお邪魔させてください。やっと「フラワー・オブ・ライフ」全巻揃いましたので今から楽しみです。そちらもまたコメントさせて下さいね。
biscoさん、こんばんは!
突然ですが、今日、初めて「Chara」を買ってしまいました。表紙が与三郎と若旦那で、しかも全員プレが「弦月楼奇譚」のポストカードBOOKだったのです。笑 
この作品、biscoさんにも気に入って頂けるとうれしいです。

さて、漫画の置き場問題なのですが、最近マズイです。ほんと、あとがない感じに追い込まれてきました。でも、買っちゃう。こうなるともう病気ですね~。涙 
biscoさんのように理性が働かない自分が恨めしいです。
でも、いつでも読み返せるようにと買ってるのに、どこに行ったか埋もれていて、肝心な時に読めない…、本末転倒です。ああああ。

「フラワー・オブ・ライフ」、いかがでしたか?あのラストはいかにもよしながさんらしい、と思いましたが。機会があれば感想をお聞かせ下さいね。

では、また~(^o^)/

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: web*citron, ARCHIMIXDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


FC2Ad