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桑原 水菜「炎の蜃気楼」1~5.5巻(集英社/コバルト文庫)まで一気読み!

近頃ブログの更新が滞っている理由。
それは…

いよいよもってこの大作に取り掛かってしまったから~!!
に、他なりません。

ということで、桑原水菜さんの「炎の蜃気楼(ミラージュ)」(コバルト文庫/集英社)をとりあえず1~5.5巻まで一気読みしました!

炎の蜃気楼(ミラージュ) (コバルト文庫)
『炎の蜃気楼(ミラージュ)』
武田信玄の霊を封印した魔縁塚が、何者かによって破壊された夜、高耶の親友・譲は、火だるまになる夢を見た。「ようやく見つけましたぞ、お屋形様」譲に忍び寄ってくる武者たちの亡霊。強力な霊によって憑依されようとしている譲を救おうとする高耶は、不思議な「力」を使う直江と出会った。自ら何百年も生きた換生者と名のる直江は、高耶に前世からの宿命を告げるのだが。



緋(あか)の残影―炎の蜃気楼 2 (集英社文庫―コバルト・シリーズ)

『緋(あか)の残影―炎の蜃気楼 2』
運転に自信のあるバイクで転倒してしまった高耶。登校してみると、目の前に見慣れない少年が現れ、クラスメイトで親友だと言う。高耶には全く記憶がない。そして、次々と学校に異変が起きて!?




炎の蜃気楼(ミラージュ)〈3〉硝子の子守歌 (コバルト文庫)
『硝子の子守歌―炎の蜃気楼3』
仙台市で、建築物が一瞬のうちに倒壊する事件が続発。直江の連絡で、高耶と綾子が調査に向かうことになった。仙台では活発化する最上義光軍の怨霊に対抗するため、伊達政宗が復活。激しい〈闇戦国〉を繰りひろげていた。政宗と同盟を結ぼうとする高坂弾正、事件のかげに見え隠れする狐の霊を操る女…。そして巨大な陰謀が渦巻く仙台で、高耶は自分を捨てて出ていった母・佐和子と出会った。



炎の蜃気楼(ミラージュ)〈4〉琥珀の流星群 (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
『琥珀の流星群―炎の蜃気楼4』
高坂の謀略で慈光寺を爆破され、九死に一生を得た高耶。だが、住職の国領は瀕死の重傷を負ってしまった。自分の無力さを知り、かつての景虎の〈力〉を取り戻そうと苦しむ高耶だが…。一方、仙台に集結した千秋、綾子らは、仙台市を「金輪の法」を用いた巨大な結界で包囲しようとする最上義康を追っていた。呪法の「壇」となる陥没事故現場を舞台に、義康と冥界上杉軍の対決が始まった。仙台を乗っ取ろうとする最上軍の怨霊たちに、高耶は!?アクション・ファンタジー。


炎の蜃気楼(ミラージュ)〈5〉まほろばの龍神 (コバルト文庫)
『まほろばの龍神―炎の蜃気楼5』
夜な夜な出没するという火の玉『ホイホイ火』を調査するために、奈良入りした高耶と千秋。火の玉に殺された塩原の家に向かった高耶たちは、そこで妖怪にとりつかれた少女・なぎと出会った。なぎに寄生しているのは、戦国時代の茶釜の妖怪・平蜘蛛だった。なぎを救うために、妖怪を操る『信貴山の龍神』の正体を探ろうとする高耶たち。だが、宿敵・織田軍も、なぎを狙って動きだしていた…。



炎の蜃気楼(ミラージュ)〈断章〉最愛のあなたへ (コバルト文庫)
『最愛のあなたへ―炎の蜃気楼〈断章〉』
奈良の事件を解決し、かつての上杉家の古戦場を訪ねた高耶と直江。だが、そこでも闇戦国の怨将の陰謀が渦巻いていた。佐々成政を狙う早百合姫の秘密とは。「最愛のあなたへ」。母に去られ、酒乱の父に反発しながらグレていた中学時代の高耶。孤独な彼の心を救ったのは、そばにいる譲の存在だった。そんな時高耶が無実の罪に問われ。「凍てついた翼」。大人気「炎の蜃気楼」シリーズ番外編登場。



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BL漫画読みの通過儀礼が新田祐克さんの「春を抱いていた」(リブレ出版)ならば、BL小説読みの通過儀礼がこの「炎の蜃気楼(ミラージュ)」(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)なのではあるまいか。

そうわかっていながらも、全40巻+5.5巻&20.5巻という、あまりに壮大すぎるスケールからすっかり及び腰になっていたのですが、去年(2007年)のNHK大河「風林火山」でのGacktさま演じる麗しい上杉謙信さまのお姿を拝見し、さらに来年(2009年)の大河が直江兼続(なおえ・かねつぐ)を主役とした「天地人」だと知ったからには、「やはりミラージュを読破しておかないことには、これからのBL読み人生が思うままには楽しめまい」と思い至ったのです。

1900年~2004年まで実に14年に渡る連載後、また近頃邂逅編の新刊も出版された“主従下克上もの”の聖典とも言うべき「炎の蜃気楼(ミラージュ)」。
直江と高耶、二人の400年に渡る愛憎劇に、初っ端から気持ちがぐーるぐるしてしまいました!!



【あらすじ】
戦国時代の武将・上杉景虎(うえすぎ・かげとら)は義父である上杉謙信より怨霊調伏の命をうけ、その死後4人の仲間(夜叉衆)とともに人の体を奪い、還生しながら長い時を生き続けてきた。仰木高耶(おうぎ・たかや)として再び現代に蘇った景虎は、記憶の無いままに活性化する怨霊群との戦いである「闇戦国」に身を投じて行く。
臣下である夜叉衆の一人・直江信綱(なおえ・のぶつな)は、景虎を主人として誰よりも敬愛しながらも、そのプライドの高さゆえに反発し、劣等感・優越感・羨望・嫉妬などの複雑な感情が錯綜する胸の内を抱えつつ、純粋な絆が結べないままにいた。果てしない怨将達との戦いの中、互いに惹かれあいながら永遠の愛を求めて、ストーリーは展開していく…。



私がはじめて「ミラージュ」に触れたのは、浜田 翔子さんがお描きになった漫画の「炎の蜃気楼」全3巻(白泉社文庫)でした。
でも正直申しまして、それを読んだ限りでは、内容も面白みも…

全然わからなかった

のです。すみません…。
(そもそも漫画では肝心の直江の恋心がぜんぜん描かれないので、すっかり拍子抜けした記憶があります)

しかも、「漢字の長ったらしい名前が覚えられなそう」というおバカ丸出しな理由から、高校時代はガッツリ世界史専攻。時代モノ自体は大好物なのですが、戦国時代に対する知識なんて、テレビの時代劇程度ほどのものしか持ち合わせていない私。
そんなんで、この大作が楽しめるのかな~、という懸念もありました。

でも、ミラージュファンの皆さんが、口々に「歴史好きじゃなくても読み物として面白い」と仰るじゃあありませんか。
ふむふむ。
それならなんとかなるかしら、と読み出した当初は、二人(直江と高耶)の過去に何ごとかあったらしいことを匂わせつつも、サイキックホラーなアクションが展開し、「おろ??またなんかイメージ違うな~」と思いつつも、桑原水菜さんのデビュー作というフレッシュで若々しい文章の吸引力でどんどん読ませます。

そして、途中であることに「ハッ」と気が付く私。

そうだよ。
だって、これコバルト文庫じゃないの!?

「ジュニア(少女)小説」というくくりがあったという真実に、今さらながら驚いてみたりして。
これまでまったくご縁のなかった分野なので、よくわからないのですが、いわゆるライトノベルと呼ばれる「マ王」や「彩雲国」なんかも、つまりはこのつながりだと考えてよいのでしょうかね??

ま、それはおいておいて。

原作本編の挿絵は東城和実さんが1-12巻を、浜田翔子さんが13-40巻を担当していますが、はじめに漫画を読んでいたせいか、東城さんのお描きになる直江がなんだか老けている(失礼)気がして、他のキャラはともかく、直江については脳内で勝手に浜田絵に変換して読みすすめることにしました。

案の定、次々と出てくる「闇戦国」に関わる怨将たちの関係性と名前に翻弄されながらも、直江と高耶の二人の気持ちの交錯には初っ端から釘付けに!

巻を追うごとに、直江が過去に犯した行為の凄惨さや、景虎(≒高耶)に対する本音が表面に露呈して来ますが、これらのくだりがなんと言いますか、ええ、そう、これ以上無いほど真剣で深刻であるはずなのですが、読んでいますと、なんともかとも、気恥ずかしい…。

直江のモノローグに、「………」や「―――」が登場するたびに、その行間に含まれる彼の心情が切々と伝わってくるのですが、その深刻さに反して、なぜだかこっちの頬は弛んでニヤニヤして来てしまいます。

そして、特に「ミラージュ」の5.5巻といえる「〈断章〉最愛のあなたへ」ではこのニヤニヤが最高潮に!!!
そして、こう叫ばずにはいられません!

も~、どうして二人ともこんなに乙女なの~!?
と。

いや~、穢れきった私には二人の純愛が眩しすぎるッ!!
という感じでありますよ…。


この時点では、まだ高耶には景虎としての記憶が完全には戻っていないので、直江が高耶に寄せる好意は景虎に対してのもので、自分に向けたものではないと感じていて、素直になれません。
でもこれって、記憶が戻って美奈子との過去が完全に甦って来たら、一体どうなるの!?
と、続きが気になって、気になって~~!
ページを繰る手が止まらない、止まらない…。

「ミラージュの世界」に“外縛”されるという意味を、まさに身を持って知ったのでした。


ところで、私は非常に愚かなことに、この「〈断章〉最愛のあなたへ」をまるまる吹っ飛ばして6巻を読んでしまったのです!(だって、背表紙に番号ないんですもん。汗)
で、話がイマイチうまく繋がらないので途中で気がついたんですよね。

「〈断章〉」(背表紙には“番外編”)とありますが、直江と高耶の初期の関係の重要なターニングポイントでもあるので、間違いなくこれは本編です!!(あとがきで作者もそう仰ってます)
これは絶対に見逃さないで下さいね!!←って、そんなの私くらい!?


なにはともあれ、伝説の名言「あなたの“犬”です。」「“狂犬”ですよ。」(by直江)が読めてよかった。笑

ここで○○しちゃってんだから、これ以降はもっと順調に進むのか!?
そして、晴家こと綾子さんの200年前の恋人とは!?
そして、艶然と不敵な微笑を浮かべつつあっちこっちに現れては直江にちょっかい出しまくる高坂弾正の本意とは!?
そして、成田譲と長秀の関係は今後どうなる!?

と、まぁまだまだ謎がいっぱいの「ミラージュ」。
つまりこんなの、まだ序の口ってことですよね。
これから大いに期待を込めて、どんどん読み攻めて行こうと思います!

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コメント

お久しぶりです!
papicoさん、こんばんは^^
やっと、ブログに復活したであります。
ワンコのことでは心配おかけしまして、すみませんでした。

おぉ~papicoさん、とうとう「炎の蜃気楼」を読み始めたんですね。
実はわたくしミラでBLの世界に入り、かれこれ15年がたちます。
そして今でも、ミラがマイベスト作品なのです。
連載当時はミラの最後を見るまでは絶対死ねない!と本気で思ってましたよー。

「最愛のあなたへ」は、ちょっと紛らわしいですよね。
(どっかに5.5巻とかって書いてあればいいんですけど。あっそれから番外編などもあるので気をつけてくださいね)
私もこの巻を読んだ時は、そりゃもう興奮しました。
伝説の迷言、直江の「あなたの犬です。狂犬です」発言に、キャーとなったりしたもんです(笑)
(まだBLなんて言葉がない時だったし、こんな恥ずかしいセリフ達聞いたことないぞー
ってな頃だったので)

ところでpapicoさんは、高耶さん好きですか?直江好きですか?
私は、もちろん高耶さん好きです!
ミケリスさん、こんばんは~!
私もとうとうこの道に足を踏み入れましたよ~!深くて長いイバラの道ですね。笑
今、28巻まで読みましたが、なんかちょっと息切れしていて小休止中です~。汗

ミケリスさんは高耶さん派ですか!実は私は、読み出してからずっと直江が気になって気になって、名(迷?)台詞も連発するし、もう、この人なんだか目が離せないわ!おろおろ、って感じでいたのですが、第3部を読んで、高耶の素敵な女王様ぶりにちょっとクラクラしてきてます。爆

気力体力の充実をはかり、臨戦態勢が整い次第最終部に突入したいと思ってます!


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