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西田東『青春の病は』(芳文社/花音コミックス)

帯を見て思った。
「あ、また『メンズ・ラブ』って書かれてる」、と。

BL(ボーイズラブ)という言葉がここまで世に浸透している中、西田東さんの作品だけはいまだにこの呼称が付いて回るのは何故なんだ…。

ということで

西田東さんの『青春の病は』(芳文社/花音コミックス)を読みました!

青春の病は

学生時代、勉強ばかりだった湊は学校で隠れて自慰にふける松本と鉢合わせてしまった。人気者の彼がひた隠す秘密を知った湊。何事も無かったように振舞ったが、その光景が脳裏に焼きついて離れなかった。数年後。研究所所員と有能な営業マンとして二人は再会するが……。初恋の記憶に縛られる男の物語「青春の病は」。「願い叶いたまえ」その後の工藤を描いた「天国が見える」。描き下ろしも収録した2つのメンズ・ラブストーリー

■初出一覧■
青春の病は(1)/2007年花音4月号
青春の病は(2)/2007年花音6月号
青春の病は(3)/2007年花音8月号
青春の病は(4)/2007年花音10月号
天国が見える[前編]/2006年花音12月号
天国が見える[後編]/2007年花音1月号
GOOD NIGHT/描き下ろし

-------

ああッ!クドーってば、こんなところにいたのか~ッ!!

と、まぁそれはともかく。

確かにリーマン作家・西田東さんの作品に『ボーイズ』は出てきませんよね。
だから『メンズ(少年以上の大人同士の)ラブ(愛)』と称されるのも、もっともですけどね。

そう思いながらページをめくって、びっくり!

うわ~~~~~ッ、いるいる!!
ちょっと老け顔(失礼)だけど、学ランを身にまとった少年たちが~!!

年末に同時発売された西田さんの新刊2冊のうち、こちらのテーマはズバリ「初恋」
そして、またお見事なタイトルつけに感心致しました!

この作品、トジツキハジメさんの『初恋の病』(dariaコミックス)、草間さかえさんの『はつこいの死霊』(ドラコミックス)とともに“3大初恋モノ”に勝手に認定したいと思います!




なんか久しぶりの西田さんの新刊で、初っ端からやたらとエクスクラメーションマーク=「!」が飛び交ってしまいました。
すみません。

では気を取り直して…


【青春の病は】

目元 髪型 性格 
いつもどこかにあいつの面影を探していた


高校卒業後、仕事を通して15年ぶりに再会したかつてのクラスメート・松本は以前と変わらず快活で人に慕われる人柄だった。学生時代に松本の自慰行為を目撃したことをきっかけにゲイに目覚めた湊は、再会を機にこれまでつき合ってきた男達の中に松本の面影を求めていたことに気付く…。

* * *

わ~、西田さんの作画もだいぶ洗練されてきちゃいましたね~。
なんだか、、、つまらん!!笑
もっと変な生き物とか、植物とか、小物とか、たくさん出して欲しいのに~。
花音だから?バンブーならいいの?

それもともかく。

西田さんの作品は相変らずモノローグが素晴らしいです。
高校時代、再会直後、カミングアウトした時、そして松本を諦めることを決めた時…。
その場面場面で散りばめられる、湊の心情を綴ったモノローグがずしんと胸に響いてきます。

また、これはほぼ一方的に湊の視点から描かれるお話なのですが、対する松本の表情から、その戸惑いや焦りがストレートに読者に伝わって来ます。

湊の言う「初恋」とは、異性(同性)への憧れという意味にとどまらず、相手を「性」の対象として見た場合の「恋心」を示していますが、いずれにしろ歳月がたってからの初恋の相手との再会なんて、普通はその対象の放つ輝きは褪せてみえることが容易に想像できますよね。

過去の美しい思い出は、美しいままにとっておきたい。
だから初恋の相手との再会なんて、出来れば死んでもしたくない!と、私は思うのですけれど、この2人は会ってしまった。

高校卒業後15年たってと作中にあるので、この物語の時点で湊と松本はすでに齢33歳…。
2人とも社会的に認められた立派な大人。
そして誤解を恐れずに言うならば、十分におっさんです!←え?誤解じゃない?

だけど、通常ではありえない展開が繰り広げられるこのお話に、妙なリアリティがあるのは、松本が少年の頃そのままの「ピュアな部分」をまだ持っているからだと思い至りました。

「恋に恋してしまう」ことで、数々のとんでもない過ちを犯してしまう、青春の病…「初恋」。
それをただの美しい思い出に終わらせるのでなく、ちゃんと血を通わせ、肉付けをして西田さんは我々に見せてくれた。
これだからBLはやめられませんよね。

それから。

冒頭、松本の屋外でのいきなりの自●行為には「さすが西田キャラ!」と、驚かされましたが、それが伏線であって、ちゃんとラストで意味を持った展開になるところに西田さんの非凡さを見せ付けられました。

以下、それを知った時の心の叫び(ネタバレなので反転で)…

「松本、あなたホントは老け専だったんだね!?」


【天国が見える】

きっと現時点での西田さんの代表作であろう「願い叶えたまえ」全3巻(花音コミックス)で、ピアニストの絹川との激烈な愛を見せてくれた暴力団幹部・深見のボディ・ガードだった工藤のスピンオフ作品。

実はすっごく好きなキャラだったのですが、コミックス派の私は、工藤主役の今作があったことをこのコミックスが出るまで全然知らなかったのです~~~。
あぁ~~、情報にうとい自分が恨めしぃ~~~。涙

と、それはともかく。

彼がこれまで深見に対してどういう感情を抱いていたのかが、痛いほどわかりました。
それだけに、工藤には幸せになって欲しかった…。

なのに…(またネタバレなので反転)

こんなバッドエンド、いやだ~~~ッ!!

あまりの衝撃に、本を壁に投げつけたくなりました。←やらないけど
いつか、彼に温かい寝床が与えられることを願いたいと思います。
(※注 別に収監される訳ではありませんよ)


描き下ろし【GOOD NIGHT】

なんと!
海外出張に来た湊と、工藤との夢のコラボレーション~♪
この描き下ろしが無ければ、正直救われなかった。
クドーの短髪ナイスガイぶりに惚れ直してみたり。


でも、この作品、素晴らしい仕上がりなのに、ひとつ不満がございます。

なんでいつものような“あとがき”がないんでしょうか???
(ちなみに「素晴らしい失恋」(バンブーコミックス)にもありませんでした…。どよーーーん
すっごい物足りないんですけど~。
あの“あとがき”があっての西田作品じゃないんですか!?

西田さんが描き出す作品が素晴らしいことは、もう世間に十分に認められてます!
編集さん、今さらクールな西田さんのイメージを装おうたって、もう遅い(失礼)んですよ!?

だから、次回作からはまた是非あの素晴らしい“あとがき”もまとめてよろしくお願いします♪笑

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