HOME>スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
HOME>[BLコミック]井上佐藤

井上佐藤「エンドルフィンマシーン」(竹書房/バンブーコミックス)

2007年も残り僅か…。
って、言っといて本当に残り少ないことに愕然!!

まずいよ、まずいよ~!
年賀状も大掃除も、まだ全然終わんないよ~~!!
ということで、現実逃避。

2007年も心残りのないように、これの感想はあげておこうと思いました。
それが井上佐藤さんの「エンドルフィンマシーン」(竹書房/バンブーコミックス)です!

エンドルフィンマシーン (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
―この男、要注意人物につき取り扱い注意―!?―

戸川は整体師・五樹のセクハラ疑惑調査の為、ツバキ整体院にやってきた。しかし五樹はそのフェロモン全開の外見とは裏腹に真面目かつ天才的なテクを持つ整体師だったのだが・・・!?
天才整体師にしてエロマシーン・五樹と冷血人間・戸川の不器用な恋の行方を描いた表題シリーズ他、デビュー作を含む読み切り作品を収録した待望のファーストコミックス!!

■CONTENTS■
エンドルフィンマシーン/麗人Bravo!2006春号
エンドルフィンマシーン2/麗人Bravo!2007春号
102/麗人Bravo!2005秋号
コーリング/麗人Bravo!2004秋号
蜜蜂の発見/麗人Buravo!2004春号
荒野のラブストーリー/麗人2003 11月号
あとがき/描き下ろし

--------------

『エンドルフィン (endorphin)』 は脳内で機能する神経伝達物質のひとつ。
内在性オピオイドであり、モルヒネ同様の作用を示す。特に、脳内の報酬系に多く分布する。内在性鎮痛系にかかわり、また多幸感をもたらすと考えられている。そのため脳内麻薬(のうないまやく)と呼ばれることもある。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』エンドルフィンより)


「へ~、そうなんだ。」
おっと、またひとつBLで賢くなってしまった。

「エンドルフィンって聞いたことあるけど、何だっけ~?何だっけ~?」と、ずっと考えながら読み終えたんですが、最初に調べてから読み始めればよかった!!
そのほうが、作品の面白さが2割は増したかもしれない。←いや、マジで

表紙で躊躇しておりましたが、世間のBLファンの皆さまの熱い支持を得たことを知り、手にとってみて良かった~!

表紙では気付かなかったのですが、まず絵が好みでした!
コントラストの強いペン画を支える抜きん出たデッサン力と、卓抜した人物描写。
その個性の強い登場人物を巧みに動かして展開する、独自のストーリー。
確かな画力で描き分けるキャラクラーの豊かな表情や、濃厚なXXシーン。
巧みなコマ割りで彩られる、精緻な画面…が大変魅力的です。

これが初コミックスだと言うんですから、これまたびっくり!!←最近の新人さんには驚いてばっか…汗

あとがきによれば、1年間みっちり漫画絵を練習しての結果が投稿作(そしてデビュー作ですね)の「荒野のラブストーリー」だったとか。
果たして人間は1年くらい練習したところで、こんな絵が描けるようになるものなのか!?

この才能がBL界に舞い降りてくれてありがとう!!と叫びたい気持ちです。



確か書店では鬼嶋 兵伍さんの「ジョカトーレ、捕獲計画」(感想はこちら)と並んでいました。
でも、表紙の五樹先生があまり好みのタイプでなかったので、手に取らなかったんです。
なんだか全身からフェロモンを無駄に垂れ流してる気がして。
そしたらそれは気のせいじゃなかった…。

五樹史郎、恐るべし! 笑

表紙にこだわらず、中身の検討をすることが大切だと学びました。


【エンドルフィンマシーン】【エンドルフィンマシーン2】フェロモン攻めx整体師見習い

セクハラ疑惑のある整体師・五樹史郎(いつき・しろう)の素行調査のため、本院からバイトの戸川が派遣されて1週間。言葉を交わし、その整体の技を目の当たりにして、真面目で温厚な「整体バカ」五樹の素顔に惹かれていく戸川。そんなある日、「戸川君が俺の彼女だったらいいのに」と口にする五樹に、戸川は…。

* * *

このバイトの戸川君が五樹に惹かれる理由。
それが整体師としての天才的な技術なのか、それともHの超絶テクなのか。
戸川の揺れ動く気持ちと、五樹先生の極まったキャラがこの作品の肝。

スゴ技整体師、白衣、眼鏡、水商売系の派手な顔立ち、超絶H技巧、不器用、奴隷属性…、これらを鑑みてつまりは「ギャップ萌え」な五樹史郎の魅力が素晴らしい。笑

普通こういったフェロモン滴る攻めは、自信家の設定が当たり前なのに、五樹先生はガッツリへタレ。自分を追って九州まで来た戸川を、一月以上も放置するような朴念仁です。(まあ、それにはそれなりの理由があるんですけど)
放って置かれてキレた戸川が、浮気を告白すると、やっと自分の本音を語るような人。
でも、そんな五樹のことを丸ごと許容する戸川がよかったです。
最後のHシーンの戸川のモノローグにはぐっときました。

でも。

結局、戸川の病気って何だったのか?
そういった行為において、過剰にエンドルフィンが放出されちゃう体質、だとか!?
(βエンドルフィンが出ると、モルヒネの.5倍の鎮痛作用で体がリラックスモードになるらしい=気絶…?)
でも、それってどう考えても99%は五樹先生の性技のせいですから!
戸川を診断した医師が旧知の仲なのか、ざっくばらんな口調に「五樹先生、お友達がいてよかったね」と、心から嬉しくなりました。笑

なにはともあれ、加減しながら末永くお幸せに!


【102】 製菓学校生・野村×囲われ奴隷・柴田の襲い受

ホモばかりが暮らす千曲荘が舞台。
集合住宅ものの定番として、住人がみんな個性的で笑えます。

長髪美人の103号室の変人(しかも、かつての上司に飼われているという痛い設定)柴田が、ルックスは可愛いけど性格はかなり男前の野村に惚れて人並みの幸せを手にするお話です。

この攻めの子、野村の外見と内面のギャップもよかったです。(内田カヲルさん「それではみなさん。」の北斗を思い出したり。)
井上佐藤さん、かなりのギャップ萌えな方なのかも。


【コーリング】 予備校生×予備校講師

井上さんの作品らしからぬ?BLの王道をいくテーマかと。
生徒攻めが好きなので、私はこの作品が一番好きかな。

胸に過去の恋愛の失敗の痛みを抱えたままの美人講師と、若さゆえか性格ゆえか、自分に素直になれない不器用な攻めの、意地の張り合いが切ない。
最後、小宮(講師)が大人の懐の深さを見せたところがツボでした。
純愛です。


【蜜蜂の発見】 年下リーマンx健気リーマン→本命は上司の部長、の三角関係

「健気な受けのリーマンらしからぬ可愛いルックスに対して、本命の上司のルックスがなんでこんなに強面なのか?」と思ってたら、井上さんもあとがきでその点に触れてましたね。笑
「起承転」まではシリアス路線をまい進していた作品なので、「結」のもって行き方が異色で面白かったです。
私は年下の彼・真藤(まとう)に奮闘してもらいたい。←年下攻め好き
これで終わるのも想像力が掻き立てられていいけれど、続きをぜひ読んでみたい作品です。


【荒野のラブストーリー】 ゲイの無職男×ノンケの学生(多分) 

井上佐藤さんの初投稿作品。
それだけに、ちょっとネームが混み入っていて読みづらいかな。
でも、デビュー時にこれだけの技術を持っていたっていうのがやはりすごい。
最後のオチにキレがあって、とても好きす。


【あとがき】

五樹先生ネタの1Pのおまけ漫画が2本。
クリスマスでの五樹先生のはしゃっぎっぷりへの姉二人からの扱いに、奴隷属性の原点を見ました。笑

また、各作品の本人解説が載っていますが、井上さんはBL漫画を描いてみたら「エロ漫画かと思っていたBLは少女漫画色が強いんだと判明」したとあります。
それは、まあ、なんというか大Juneの竹宮惠子先生の耽美路線から続く、「24年組」の影響がやはり色濃く残っている分野であるからでしょう。
エロがなくてもBLは成り立つ、私はそう思っていますし。

そして、2丁目のバーのママさんネタから「井上さんは男性作家さんなのでは?」という疑問をあちこちで目にしましたが、私は女性だと思うんですよね。
いえ、まったく根拠はないんですけど。
2丁目には女性でも入れるゲイバーがたくさんあると、先日見た「アド街新宿2丁目特集」でもやっていましたし。
それよりも、井上佐藤さんの「師匠の井上さん」とは一体誰なのかが、すごく気になってしまいました。


井上佐藤さんの描く絵柄や、リアルなエ●シーンは読者の好みが別れるかと思いますが、下村富美さんのテイスト(下村さんについてはこちらの記事参照)が好きな方は絵的には絶対にイケルと思います。

なんといっても、裸体が上手い
特に足の裏や指の描き方に、その非凡な才能を感じたり…。←ってか単にフェチ?
だって普通は足の絵を見たって、「足指の機能美」なんて感じないじゃないですか~。←誰に対するともなく言い訳 

井上佐藤さんの描く肉体には、しっかりとした存在感があっていいです。
デッサン力が無いと、BLの肝といえるHシーンもぐだぐだですもんね。
あとがきの「エ●シーン考」には笑いました。

でも、それだけに独特な設定や細密なエ●描写に注目が集まりがちかと思うのですが、全編を通して「誰かに懸命に恋をする人間の切なさ」があふれていて、私はそのテイストが好きなんだと思い至りました。
井上さんには、この路線を離れずに描いて行って頂きたいです。

そうそう、最後に。

カップルのどちらかが必ず眼鏡着用ですよ。
世の眼鏡スキーさん、どうぞお見逃しのないように!

この記事のトラックバックURL

http://lovecomix.blog89.fc2.com/tb.php/174-32fc1571

コメント

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: web*citron, ARCHIMIXDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。