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石原理『あふれそうなプール3』(HUG文庫/メディエイション)

発売日に買い損ね、書店を7軒梯子してようやく手に入れた思い入れ深い作品!?
石原理さんの『あふれそうなプール3』(HUG文庫/メディエイション)の感想です!

あふれそうなプール 3 (3) (HUG文庫)
良太とともに、温泉に来た入谷。良太に自分への気持ちをぶつけられと惑う。 
そこに木津が現れて…。 
入谷をめぐる、二人の勝負の行方は…?入谷の出した答えは…?それぞれの進む道は…? 
友情・愛情・同情・嫉妬…絡み合ったそれぞれの思いが完結するコミック文庫第三巻。描き下ろしマンガとともに登場!! 

■初出■
あふれそうなプール溺れた魚3…MAGAZINE BExBOY(99年8月~9月号・11月~12月号・00年1月・5月号)掲載
あふれそうなプール…MAGAZINE BExBOY(00年8月~9月号)掲載HIKONE…MAGAZINE BExBOY(00年12月~01年1月号)掲載
手当たり次第にオスを刺す君は最悪のキス・・・b-BOY Zips⑩(98年9月)掲載
CHIRISTMAS NIGHTMARE…同人誌再録
描き下ろしマンガ…描き下ろし

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おっと、2巻の感想(こちら)で述べた勝手な予想に反して、表紙は木津x入谷の黄金の2ショット~!!
木津が学ランの襟を開けようとして入谷にとめられてるのか、それとも入谷が開けさせようと誘っているのか…。

それにしても、石原先生!
ここに来て、入谷の学ラン姿をありがとう!!
お坊ちゃまの入谷には、ブレザーももちろん似合いますが、やっぱり学ランは格別ですね。
しっかりと見納めたいと思います


しかも、ここに来て、急に木津がかわいく見えて来ましたよ!?
そうか。
木津ってば、まだ17歳だったんだよね…。

人生の早い時期に運命の人に出合ってしまう。
「あふプ」は、そんな奇跡を互いに認め合うまでの物語だと思いました。

【あふれそうなプール 文庫3】

そうさ 俺は木津と 鉄ちゃんを 張り合いたいんだ


木津に心奪われていく入谷を間近に見、自分の気持ちを持て余した良太は、ある日入谷をタンデムに誘う。二人で向かったのは1年前に入谷と自転車で訪れた、海辺の町だった。
過去をなぞるように同じ道程を辿り、互いの関係を反復する二人。
「木津のせいで変わっていくのが納得できない」と入谷に訴える良太に、「俺は何も変わっていない」と訴える入谷。
そんな二人の前に、突然木津が現れて…。

* * *

「親友」としての入谷が男の木津に魅かれ、自分の知らない顔を持つことに動揺した良太が取った行動は、二人だけで過ごした時間を反復することでした。

何でも分け合ってきた、そしてこれからもそうし続けていくものだと思っていた相手に、他の「特別な誰か」が現れて、そのことにとまどい、傷つく…。

これぞ青春

「青いレモンだね~、良太」(引用:アニメ「ベルばら」より)と、肩でもたたいてあげたくなりましたよ。笑

二人で入った温泉で、入谷の体に残る木津の愛撫の痕跡や、二人を追って来た木津の手の中でイカされる入谷を見て、これまでとは違ってしまった関係を反芻させられた良太は愕然とします。

が、肩を震わせて泣き出したかと思わせた直後、「俺がそんな殊勝なタマか!」とぶち切れる入谷にはまったくもって惚れ直しました

俺と春日は お前を通して 
お互いになり損ないの 自分を見てるんだ


入谷から「お前らは互いのことしか見てねー」と指摘され、うろたえる木津と良太。

男同士の関係だからこその「恋人」と「親友」の境界線のあやふやさ、を、木津と良太がさまよっているとしたら、結局BLにおいての「恋人」と「友達」は相容れない、ということを石原さんは語っているのでしょう。

逃げろ、入谷 今ならお前を逃がしてやれる―――


何をそんなに怖がってんだよ… 俺はとっくに開いてる
お前が… 入って来ないだけだ…



俺か春日かどちらかを選べと言われて、どっちも大切だと言い切る入谷。
木津と入谷と良太。
この3人の中で、一番度量の大きい男は、結局入谷なんですよね。
優しい顔して、芯の強い、懐の深い、これぞ「いい男」です。


喧嘩での傷害事件や、入谷が主演を務めた学園祭の映画の上映、木津一家のタイ移住の計画等々を踏まえて、結局ずっと一緒にいたい相手が誰なのか気付く木津。

その後の顛末は、木津がすっかり可愛くなっちゃって~~!のひと言に尽きます。
なんだかんだ言っても、木津は入谷に一目惚れですから。笑

ふてぶてしい笑みを口元に浮かべる木津もいいですが、まだ17歳の高校生らしく(そうなんだよ!こいつ、17なんだよ!汗)、熱くなる木津もいい。

それも木津が「誰かに甘えたっていい」ことを入谷といて実感出来たからだと思うと、このマンガは入谷にはじまり、入谷に終わる作品なんだな~、と一人噛みしめたのでした!

ありがとう、入谷~!
泣きボクロ、万歳!!
VIVA、エロうさぎちゃん!!



【あふれそうなプール番外編―HIKONE―】

彦根明良(ひこね・あきら)の背中に残るひどい火傷の傷跡。
それは、「魔魅坂の幽霊」と呼ばれた頃の、彦根を象徴するものだった。
拉致され、公開制裁(「フラッグゲーム」)にかけられた彦根の取った行動は…。


木津の盟友?彦根の中学時代のヘビーでディープなお話。
正直、いつも飄々とした彦根にこんな過去があったなんて、思ってもみませんでしたし、同一人物なのか!?と疑いたくなるほど。

彦根、可愛すぎ!!笑

「あふれそうなプール」の中に、何度か彦根の「先輩」が出てきますが、これがこの鷹巣さん、なのかしらん?

「あん時」どうして食っちゃわなかったのか?
読んでるこちらも心残りです。爆


【手当たり次第にオスを刺す 君は最悪のキス】

うわ~、でた~~!!
一筋縄じゃない高校生を描かせたら石原さん天下一品です。

こいつらそろって狂犬…だよ~。
こんな高校生いたら、マジ怖い。←いないって

体より精神的な繋がりが大事な関係を求めてた、ってこと。
この関係性は石原作品の柱ですね。


【CHIRISTMAS NIGHTMARE(クリスマスナイトメア)】

8Pの短編。
木津と入谷の雪降る聖夜。

この二人、結局なんだかんだ言っても「ラブラブバカップル」…なんだよね。



【底まで潜れ】文庫2巻おまけマンガ続編

文庫化記念の描き下ろしおまけ漫画は、各巻末に収録。

文庫1巻のおまけ漫画は、木津と入谷の出会い編。
卒業証書を破り捨てる入谷の姿に、一方的に一目惚れだった木津、という衝撃の過去が!笑
まったく木津の野郎、もったいぶりやがって。


文庫2・3巻では成長した二人の姿が描かれます。

モデル兼役者として世界を股にかけて活躍する入谷と、同じく自社専務としてバリバリに仕事をこなす木津。

互いに忙しくてなかなか会えないけれど、仕事の合間の時間をやりくりしながらひと時の逢瀬を楽しむ二人…。

木津が一気におっさんになってるんだけど(すみません)、一体いくつの設定なんだろう~!?
スケベ親父まるだしだよ~!
でも25、6歳ってところかな?
いや、もしかして22、3かな。汗

相変わらず入谷はきれいでカワイコちゃんなのが、嬉しかった!
ま、そんな入谷にメロメロな木津も相変わらずなんですけどね。笑

「鉄央」「涼二」って普通に呼び合ってるのがツボでした♪


「生涯たった一度のディープな恋」


入谷がそう語ったように、きっとずっと支えあって生きていくだろう二人。
でも、決してもたれあわない、自立した関係が小気味いい。

惑い悩める青春時代から、成長した二人の姿までを描ききって下さった石原先生には本当に感謝です!

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