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鳥人ヒロミ「キャラメル・エスプレッソ」(芳文社/花音コミックス)

鳥人ヒロミさんの「キャラメル・エスプレッソ」(芳文社/花音コミックス)を読みました。

鳥人ヒロミさんは、恥ずかしながらつい先週知った作家さん。
おそッ!!

気に入った作家さんが出来るとついつい「作家読み」しちゃうので、新しい作家さんになかなか出会う機会がないな~と売場をふらふらしていて、この作品は偶然手に取りました。
表紙を見たときは「ふーーん」って感じだったんですけど、ぱらら~と中を覗いてみて…
ドッキューーーン!!

絵柄がとっても私好みじゃないですか~~
なんていうか、山田ユギさんの描くリアルな肉体をもう少しさっぱりさせて、叙情的な絵柄の雰囲気は宮本佳野さんのような…。
って、わかりづらいですね。

「私のバカ!バカ!!どうして今まで知らなかったの!?」
と興奮しつつ、その書店にあった鳥人さんの本を全てGET!

その中で一番気になったのがこの「キャラメルシリーズ」でした。
(続編の「キャラメル・フレーバー」もあります。)


キャラメル・エスプレッソ

俺は左右。
ごくフツーの大学生だったのに、謎のフェロモン少年アオの不思議な力で俺の体は激変されてしまった!
ああ、こんな体にしやがって!絶対許さない――!?

-------

帯のあおりがこんなです。
「魔性の美少年が俺の人生を狂わせる!肉体激変ラブコメディ」

って、これじゃあすっかりコメディだと思うじゃないですか!!
いや、鳥人さんご自身もあとがきではコメディだとおっしゃってますけど、そうじゃない!

この作品を読むと、これ以上なく「人を想う気持ち」について考えさせられます。



主人公は人格障害をもつ美少年(青年?)大学生アキラ(通称アキ)。
そのアキを中学からずっと慕っていて一番の理解者であり、今は同居人の美大生シバ。
アキの別人格としてアキの意思に関係なく突如現れるアオイ(通称アオ)。
そしてアオにナンパされ、彼らの関係に巻き込まれる形で二人と関わることになるカフェマスターを目指す大学1年だがフケ顔の左右(さゆう)。

この4人がアキの人格障害を軸に、作者もそうだという「左きき」のエピソードを伴ってお話がすすみます。

アキの人格障害のきっかけになった「事件」や、異常とも言えるアオの行動、シバに恋するアオに対するシバのむごい仕打ち、否応なくそこに巻き込まれていく左右(っていうか単にアオに一目ぼれだし)…など複雑になりがちなお話をとても上手くまとめていらして、理解しやすいです。

でも、この左右の「肉体激変」エピソードは本編の流れの中でいうと、あまり重要じゃない気もするんですよね~。
きっかけになったことも、なんかウソくさいし~。
「アオ、エスパーだったのか!?」みたいな。←全然ちがいます

右ききの私から見ると、突然左ききになってしまって右往左往している様子には共感できますが。

とはいえアキアオに関して言えば、「利き手」これ以上なく重要な問題だから、左右をアキとシバの二人の関係に食い込ませるにはやはりよいエピソードなのかも…。
う~ん、なんかグダグダですみません。

そしてなんと言っても、見どころはアキアオの表情(や体つき)の麗しさ!!
湯上りにのぼせて倒れつつシバちゃんを誘惑するうるんだ瞳のアオの表情を御覧なさい!!
さらにお美しい足裏にも注目!

ギャー、色っぺー!!!

これじゃあ、シバがコロッと転がされちまうのも仕方ないですわ。
その後のすったもんだを経て、左右はアキの中に自分の恋するアオを残せたんですけど。
よくやったよ、左右。
見直したよ。マジで。

アオはアキの「精神の負の部分である象徴」の性欲魔人の大ネコ(総受)ですが、アキには人格障害の所以となったトラウマ(挿入恐怖)があるため、なにがなんでも男役(攻)希望。

このあたりもシバや左右の思惑と行き違ってて、根底にあるのは非常に重たいテーマなはずのに、笑えます
となると、やはりこれはコメディ…なのかな!?

それぞれの人物がとっても生き生きと描かれているので、きっとお気に入りの誰かに共感して楽しめる作品です。
私はやはり…アオかな~。
一途でカワイイんだもん。

で、アオ→シバ→アキ→左右の微妙な四角関係に心奪われたところで、続編「キャラメル・フレーバー」に続きます。

新たにキーマンとなる人物も登場し、いっそうお話が盛り上がるので、こちらを読むなら必ずセットでお読みになることをオススメ!いたします。

【追記】

こちらのコミックスには「お気に召すまま」という短編も同時収録されています。

「二人の時はハルヲと呼べ…」がキーワード。
小説家志望のしっかりもの下男X天然おぼっちゃまの「定番」な主従時代(たぶん大正あたり)もの。
こちらはほのぼの系で、安心して読める作品です。

キャラメル・エスプレッソ」が2001年に花音に連載されていて、この作品は1999年のもの。
鳥人さん、数年でずいぶんと絵が上達したものです。

鳥人さんといえば現在なんちゃって大正時代?が設定の「彩(イロ)おとこ」(現在2巻まで刊行)を新書館Dear+で連載中ですが、以前から時代物がお好きだったのですね~。

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