2010年08月

  1. 2010/08/26 一条ゆかり『プライド』全12巻(クイーンズコミックス)
  2. 2010/08/19 木下けい子『ドント・クライ・ベイビィ』(ディアプラスコミックス)
  3. 2010/08/01 読書メーターで読了本記録 2010年7月

一条ゆかり『プライド』全12巻(クイーンズコミックス)

プライド 1 (クイーンズコミックス―コーラス)
今は亡き有名なオペラ歌手を母に持ち、同じ道を目指す資産家の娘、麻見史緒。バイトをしながらオペラ歌手を夢見る緑川萌と出会い…!? ドラマチック・ラブ&バトル第1巻!!
(作品のあらすじはwiki参照>>こちら

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夕べから今日にかけて、一条ゆかりさんの『プライド』全12巻を読みました!

一条さんの作品ではじめて読んだのは『砂の城』で、『有閑倶楽部』は別冊りぼんを買うほど大好きでした。
なので、これは完結したらいつかは読んでみたいと思っていた作品だったのです~。

が、あらすじはまったく知らず、表紙をざっと見た感じでとりあえず「歌」がテーマで金髪(じゃないけど)と黒髪の女性同士がライバルらしい、という憶測だけもって読みはじめました。

結果…
「すんごく重くてハードな内容なんだけど、不思議な軽やかさもあわせ持つ」一条さんならではの作品…
でした。

これは、お嬢様育ちの麻美史緒と、ホステスの未婚の母親にうとまれながら育った緑川萌。
生まれも性格も真逆の2人が、ともに一流のオペラ歌手になる夢をもち、競い合いながら世界を目指していこうとするお話です。

陰険な嫌がらせあり、泥沼の恋愛劇ありと、中身はまんま“昼ドラ”か!
って感じなのですが、登場人物が絶対にこの世には存在しないような人たちなのに、不思議と妙にリアルな存在感がある。(あくまで2次元的だけど)

そして、もともと男女間のドロドロしたねちこい恋愛が大苦手の私ですが、この作品の先の読めない展開に続きが気になって気になって仕方なくなり、ついページをめくる手が止められなくなったほど。

最近は無理するとすぐ頭と目にくるのですが、最後は頭痛と眼精疲労と戦いながら、12冊読みきってしまいました。汗

昼ドラや韓流ドラマにハマる主婦の気持ちって、きっとこんなんなんだろうなぁ。

私は男女のドロドロよりも、男同士の恋愛に何倍も興味があるので、これは自分でも意外でした!爆

しかし、「先が読めない」ストーリー展開に引っ張られて一気に読んだものの、最後まで主役ふたりの女性にはあまり共感できなかったのが残念といえば残念…。

史緒も資産家のお嬢様育ちが父親の会社の倒産で無一文になり、そこから苦労しつつも持ち前の清廉さと生真面目さで持ってひたむきに夢を実現しようとする姿に感心はしましたが、いかんせん根っこがお嬢様すぎてパンピー(死語)の私には遠い存在。

さらに萌も、実の母親に疎まれて育ったため野心と成功願望の塊のような女性で、そしてなによりも「女」を武器にして這い上がろうとするタイプは…一番苦手なので…。
これでもかと萌を襲い続ける不運や不幸にも最後まで同情する気持ちになれず、ある意味「自業自得」とまで感じた自分は冷たいのか…?

正直、読後はそこが一番辛かったです。苦笑

でも、この2人の恋愛対象として登場する史緒の婚約者でのちに萌とも関係する音楽会社の副社長・神野隆と、史緒の初恋の男性かつ新進のピアノ作曲家でもある池之端蘭丸(改めて読むとすごい名前!笑)がかなりチャーミーで、彼らの八面六臂の活躍がなければ、きっと途中で挫折していたかもしれません…。

特に神野氏は『有閑倶楽部』で一番好きな清四郎の目つきをずっと悪くしたような「仕事の出来る男」で、史緒との結婚も計算ずくのようなところがありながら、腹違いの妹のことを常に気にかける優しさもある、非常にいいギャップ萌えな人でした。

蘭丸も史緒に失恋した後、世界一流のピアニスト・ペティの付き人としてNYに渡ったあたりからの、すごくチャーミングな振る舞いがよかったんだけど…

いかんせん、最終的に史緒に対して「アガペー(無償の愛)」の人になってしまって戦線離脱したので…
話をまとめるには必要な展開だったんでしょうけど、そこはちょっと残念でした。

しかし、11巻までハラハラどきどきの息をつかせぬ展開なので、本当に12巻で終わるのか!?
と思いつつ読んでいたのですが、さすが一条さん。笑

かなりの力技を発動して、強引にハッピーエンド(と言い切るには微妙に後味が悪いんですが)に持ち込みます!!

まさかこの作品のラストがあんな風にアットホームになるなんて、お釈迦様にもわかるまい!!笑

でも、もうあの終わり方しかなかったんだろうな~。

じゃないと、どこまでいってもドロドロのまんまで、きっと解決策なんて見つからない。

ご都合主義の感はぬぐえませんでしたが、あれがきれいにまとめる一番のやり方だったと思います。

そして。

一条さんがこの作品について語ったインタビューなどもまったく読んでいないので、テーマが「女性の成長」なのか、「女の友情」なのか、「身分違いの恋」なのか、「生まれついての格差」なのか、はたまた「家族」なのか今ひとつわからないのですが…

それらすべてを盛り込んだ、華々しいけど毒のある、とても欲張りな作品でした。

あと、ドドーンと暗くて重いシーンも多い作品なのですが、脇の人物がすごく魅力的で面白いので、読んでいてその部分にすごく助けられました。

特に神野パパ!
息子に似ず、能天気な可愛いおっさんでいいよねー♪

外に愛人囲っても、憎みきれない神野ママの気持ちがわからないでもない。笑

一条さんは嫌な人間にも必ず人間くさい部分を描写するので、そのあたりを拾えばドロドロが苦手な人でも面白くあっという間に読める作品だと思います。


しかしこれ、去年映画になってるんですってね!!
しかも、この12月には舞台とか…!!

肝心の「歌」ってどうなんだろう…??
やっぱり外せませんよね。

まあしかし、「オペラ」うんぬんなんて、ぜんぜん添え物程度にしか私の中では印象になくって、ひたすら4人の恋愛関係を追ってウハウハしてしまったんだけども…。

映画版では神野役がミッチーだったとは…
気になる!!

DVD探しちゃうかもしれません。笑

木下けい子『ドント・クライ・ベイビィ』(ディアプラスコミックス)

ドント・クライ・ベイビィ (ディアプラス・コミックス) (ディアプラスコミックス)製薬会社のMR・智は、不毛な恋ばかりしている。
恋人と別れたばかりのある日、智は仕事で獣医の藤堂に出会う。
なりゆきでゲイだと告白し、彼を挑発するものの、軽くかわされプライドを傷つけられる。
それなのに、行きずりの相手にケガをさせられた智は、
なぜか藤堂を頼ってしまい――?
大人のためのラブ・セラピー。

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「ちょっと~、この受けめっさ可愛いんですけど~~!!!」

と夜中に叫びたくなった木下けい子さんの『ドント・クライ・ベイビィ』ですー♪

ということで。

お久しぶりです~。
ほぼ20日ぶりですが元気です~!!

月初から実家に1週間ほど帰省していたり、帰って来たら今度は旦那がお盆休みに突入しちゃったり、暑かったり、また暑かったり、ひたすら暑かったり…

で、いつもの月以上に更新が滞ってしまいました…。

でも、そんななかでも何とかコソコソ物影に隠れつつBLを漁っていましたところ、こんな面白い作品を後回しにしていたなんてな!!

木下さんの作品はコンスタントに面白いけどテンプレな展開が多いのでいつ読んでもいいかなって思っててすみません…。

と深々と反省したほどに、面白い作品でした。笑

これは一途なのにプライドが高いゆえに素直になれず、幸せから縁遠い生活を送っていた製薬会社勤務でゲイの宝井智が、獣医の藤堂に出会って本当の恋に目覚めるお話。

この宝井くんが、口は悪いは天邪鬼だわ不幸体質だわで、なかなかイラっとさせるキャラではあります。

基本受けはおっとりのんびり天然なことが多い木下さんには、本当に珍しいタイプ。

だから、それを期待している方には、おそらく…いや、きっと、評判は芳しくないと思われます。(苦笑)

だかしかーし!!

私個人としては大好きな“罵詈雑言受け”だったので、読んでてまあ楽しいったらありゃしない☆

最初は余裕綽々だった藤堂が、宝井に本気になるにつれその一挙手一踏足に振り回されるようになり、挙句の果てには一夜を過ごしたあとひどく傷つけられてしまった時には…

さすがにちょっぴり同情しましたけれど、基本、受けはツンが可愛いと思っているので、この程度はまだまだ許容範囲でした。笑

そして本編でツンx100だったからこそ、書き下ろしでのデレが非常に効果的でニマニマ。

あんなところにフツウ忘れ物のストールかけたりしないだろ?
さては藤堂の計算づくの仕込みだったのか!?
などと、藤堂の腹黒さを勘ぐるのも楽しかったです。笑

この作品については、最終話だけを雑誌で先に読んでいたのですが、結婚式で宝井が新郎に別れを告げるシーンがとても素敵で印象的だったのではっきりと覚えていました。

でも、そこに至るまでに、藤堂がいかに心を砕いて宝井に接していたのかを単行本でようやく知って、その忍耐と包容力には、本当に感動させられました。

やっぱり男は懐の深さだわ~!!

あまり仰々しく大げさに愛を語るわけではなく、じっと傍らで見守る愛も、たまにはしみじみといいものですね。

あと、動物病院が舞台なので、ちょこちょこ出てくる患畜たちと、彼らに一心に愛されているツンキャラの宝井のふれあい(?)が、ほっと一息つけてすごく楽しいです。

「あんまりツンツンしたキャラはNG」と思う方も、試しに読んでみると、意外なツンの健気さに目覚める1冊になるかもしれません♪

読書メーターで読了本記録 2010年7月

7月はずっと読みたかった羅川さんの『しゃにむにGO!』(花とゆめコミックス)をついに読みました!

テニス漫画は『エースをねらえ!』以来で、子どもの頃はテニスのルールがわからないまま読んでいたのですが、その後学生時代に多少テニスも経験したので、「しゃにGO」はその辺もわかっていたので、より楽しく読めましたね。

羅川さんの作品らしく、スポーツにヒューマンドラマを加えての全32巻の大作は、最後まで全くだれず、読者を飽きさせることなく一気に読ませる力を持っていました。

さすがです!!

自分が表現したいと感じたことに真正面から挑戦して、苦労を重ねながらそのための力を得、すばらしい作品を世に送り出すパワーには圧倒されます。

漫画家ってすごい職業だなあ、とこういう作品を読むたびにその無尽蔵な才能に驚かされます。

と、そんな感じで2010年7月の読了本控え。

夏休み突入で後半だれましたけど、しゃにGOが冊数を引き上げていつも通りです。

以下、一言感想つきは折りたたみます!

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